2020-4-13
2019年に発売された“Fusionコンセプト”の
最新カラーディスプレイ
バルコは,2019年11月に医用画像表示用カラーディスプレイ「Coronis Fusion 6MP」(MDCC-6530/MDCC-6530 OG/MDCC-6530 NC)と「Coronis Fusion 4MP」(MDCC-4430/MDCC-4430 NC)の国内販売を開始した。2007年に,同社が世界で初めて発売した6MPワイドフォーマット表示ディスプレイ「Coronis Fusion 6MP DL」(MDCC-6130)に始まる“Fusionコンセプト”の最新機種で,仕切りのない30.4インチのワイド画面を採用し,多様なモダリティ画像を1画面で表示する。いずれの製品も「医用画像表示モニターの品質管理に関するガイドライン」(JESRA X-0093*B-2017,管理グレード1A)に対応する。
これらのディスプレイには,フラッグシップモデルである12MPカラーディスプレイ「Coronis Uniti」で培われたカラー画像表示の再現性向上機能,そして画像観察支援機能の多くを搭載している。階調補正技術“Steady Color”を採用し,階調1ステップごとの知覚的な色差が均等になるよう調整を行うことで,カラー画像表示の再現性を向上させた。モノクロ画像表示時は,自動的にDICOM GSDFで表示し,いかなる場面でも最適な表示環境を提供する。さらに,より広い色域でのカラー画像表示を可能にする新技術“Wide Gamut”を搭載し,内視鏡画像などでは,より忠実なカラー画像表示が可能になった。
高度なバックライトコントロール技術により,キャリブレーション推奨輝度600cd/m2を4万時間(5年間)保証し,長期間安定した表示環境をサポートする。さらに,光漏れを最小限に抑える最新の液晶パネルを採用し,推奨輝度を維持したまま,コントラスト比を従来の1500:1から2000:1に改善。階調の差がより識別しやすくなり,画像観察の効率化につながる。また,輝度・階調の常時自動補正を行う“i-Guardセンサー”をモニタ前面に搭載し,常に最適な画面表示環境を提供する。
ディスプレイの上部と下部に,照度調整が可能なLEDライトを配置し,暗室環境下でも眼の負担を最小限に留める“SoftGlow”(間接照明)を採用したほか,デイジーチェーン接続に対応し,電源装置を内蔵したことでケーブル接続の利便性が向上した。また,ディスプレイ画面への外光の映り込みを防ぐため,保護カバー付標準モデルと低反射コーティング(NC)に加え,保護カバーと液晶パネル間に樹脂素材を充填したOptical Grass(OG)を用意。設置環境に応じた,より最適な製品を選択できる(Optical GrassはCoronis Fusion 6MPのみ)。
(文責・編集部)
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