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医用画像博覧会 2020 富士フイルム - PACS 新たなAIプラットフォームとなる読影ビューワ「SYNAPSE SAI viewer」

2020-4-23

新たなAIプラットフォームとなる読影ビューワ「SYNAPSE SAI viewer」

新たなAIプラットフォームとなる読影ビューワ
「SYNAPSE SAI viewer」

富士フイルムでは,FCRの開発を嚆矢として,「SYNAPSE PACS」,医用画像処理ワークステーション「SYNAPSE VINCENT」など,先進の画像処理,画像認識技術を生かしさまざまな製品やシステムを開発してきた。人工知能(AI)技術を用いた開発についても,RSNA2017でいち早くその方向性を示し,2018年の国際医用画像総合展(ITEM)では,メディカル領域におけるAI技術について“REiLI(レイリ)”のブランド名で展開していくことを発表した。そして,放射線科向けの新たなAIプラットフォームとして,昨年のITEM2019で発表されたのが読影ビューワ「SYNAPSE SAI viewer」である。

SYNAPSE SAI viewerは,検査リストの改良や画面レイアウトなどの基本的な読影機能や,2Dと3D表示(VR,MIP,MPR)を組み合わせた表示,レポートシステムとのシームレスな連携などの読影ビューワとしての機能が強化されている。その上で,AI技術を活用して自社開発した画像診断ワークフロー支援機能を搭載する。当初のバージョンで搭載されたのは,1) 臓器抽出機能およびラベリング機能,2) 骨経時サブトラクション機能,3) Virtual Thin Slice(バーチャル シン スライス)機能である。富士フイルムでは,AI技術を用いた機能の開発に継続的に取り組んでおり,今後も新たなアプリケーションとして追加される予定だ。また,パートナー企業のAI技術についても追加で提供することが発表されている。

〈臓器抽出機能およびラベリング機能〉
CT画像から,肝臓,腎臓,脾臓などの臓器構造を自動で抽出する。また,頸椎,胸椎,腰椎,肋骨を自動抽出して“骨番号”を自動的に付与して,CT画像の上に表示する。

〈骨経時サブトラクション機能〉
同一患者のCTの過去画像と今回画像の骨構造の位置合わせを行い,CT値の変化を経時的に可視化する。

〈Virtual Thin Slice機能〉
CT画像のスライス厚5mm程度の“Thickスライス”から,スライス厚1mm程度の“Thinスライス”を仮想的に生成する。これによって画像再構成によって作成される3D画像の画質の向上が可能になる。

(文責・編集部)

 

●お問い合わせ先
社名:富士フイルムメディカル株式会社 営業本部マーケティング部
住所:〒106-0031 東京都港区西麻布2-26-30 富士フイルム西麻布ビル
TEL:03-6419-8033
URL:http://fms.fujifilm.co.jp/