2020-4-27
VNAシェアナンバーワンの実績を誇るGEが提供する
「VNA+OCDB」
●ベンダーロックインにならない柔軟なシステム構築により医用画像を高速配信
GEでは,医用画像などのデータを統合的に管理するVNA(Vendor Neutral Archive)と,データベースをオープンに開示し,異なるベンダーの画像ビューワからの高速なアクセスを可能にするOCDB(Open Connect Database)を組み合わせた「VNA+OCDB」を提供している。「VNA+OCDB」では,DICOMwebの採用により,同一ベンダーのPACSと画像ビューワの組み合わせと同等の速度で,VNAから異なるメーカーの画像ビューワやワークステーションなどへデータ転送が可能となった。この新しいデータ活用ソリューションを慶應義塾大学病院が採用。PSP社のビューワから「VNA+OCDB」にアクセスして画像診断を行っている。
従来のPACSでは,専用サーバを用いて独自の画像圧縮方式や通信プロトコールを採用したシステムになっていたため,同一ベンダーのPACSサーバとビューワとの組み合わせでしか利用できないのが一般的であった。そのため,院内にはPACSが複数存在し,各PACSの更新や維持にかかる工数や費用が増え,また患者データを俯瞰的に参照することが難しいケースがあることが課題となっていた。そこで,近年はベンダーに依存することなくデータを一元的に管理するVNAの需要が高まっている。しかしながら,従来のVNAは,ビューワやワークステーションとの通信にDICOM Q/Rが用いられており,画像の検索や取得,表示速度の限界によって,画像の配信に時間を要するという課題があった。
そこで,GEではVNAサーバと異なるベンダーのビューワの組み合わせでも,高速な画像配信を可能にする仕組みとしてOCDBを開発した。OCDBは,ビューワが事前に取得しておく情報を公開データベースとして開示。データのアクセスにSQLとDICOMwebのQIDO-RS,WADO-RSを用いることにより,検索から画像表示までを速やかに行えるようにした。このような標準規格を用いたオープンな環境により,OCDBでは,ユーザーの用途や好みに応じて最適なビューワを選択できるようになった。将来のシステム更新でもベンダー変更の自由度が増して,ベンダーロックインとならない柔軟なシステムを長期にわたり運用していくことが可能である。さらに,VNAでデータを一元管理することで,複数サーバの更新や維持にかかっていた工数や費用を抑制したり,患者情報を俯瞰的に参照することが用意になることが期待される。
(文責・編集部)
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