2020-4-27
検査にかかわるすべての人に優しい
「Senographe Pristina」
●“ASiRDBT”により低被ばくでのトモシンセシス撮影を可能にした「Senographe Pristina」
乳房検査にかかわるすべての人にとって快適な検査をめざしてGEが世に送り出したのが,マンモグラフィ「Senographe Pristina」である。被検者と読影医,検査担当の診療放射線技師,それぞれに優しいデザイン,機能が与えられている。
曲線を多用し,丸みを帯びたデザインには,被検者の痛みや不安を軽減するだけでなく,担当技師の負担を減らす工夫が施されている。ブッキーは角に丸みを持たせて,腋下や肋骨の痛みを和らげるデザインを採用。ブッキーの下部分の厚みも抑えることで,車いすに座ったままでの検査も容易にした。また,LED照明で緊張をほぐし正確なポジショニングを支援するソフトアームレストを備えている。さらに,ポジショニング時にはX線管球を退避させて妨げにならないようにしたほか,検出器の後方にワーキングスペースを確保。オプションで,乳房の大きさに合わせて異なる圧迫版を用意した。
一方で,高画質・低被ばくのための技術も投入されている。高濃度乳房(デンスブレスト)の描出能を向上させるために,独自のMo(モリブデン)/Rh(ロジウム)の二重陽極のX線管球にMo/Ag(銀)フィルタを組み合わせた。このX線管球は曝射時間を最大40%短縮するので体動アーチファクトを低減し,先鋭度の高い画像を得られる。さらに,ポジショニングや乳房の位置によらず撮影条件を自動的に設定するほか,プレ曝射で得られた情報を下に乳腺密度の高い部位に合わせてコントラスト分解能をコントロールする。また,撮影された画像は,画像処理技術“eContract”によりスキンラインから高濃度の領域までの画質を最適化。6段階のコントラストレベルから診断に最適な画像を選択することも可能である。
Senographe Pristinaは,生産性向上の観点からも優れた技術を搭載している。FPDは,温度や湿度の管理が容易な間接変換型を採用。わずか2分という短時間で装置を起動でき,キャリブレーションも不要である。
Senographe Pristinaは,オプションでトモシンセシスが可能である。step & shoot方式を採用し,25°の角度で9回X線を照射する。画像再構成法には,ASiRDBTを採用。通常のマンモグラフィと同等の撮影線量でトモシンセシス画像を得られる。また,読影効率に優れ,集簇性石灰化病変の観察にも適した独自の10mmのスラブ画像と,微細な石灰化を検出できるよう最小0.5mmのplane画像を取得できる。
このほか,オプションとしては,バイオプシーのための“Pristina Serena”や,デュアルエナジーサブトラクションのための造影マンモグラフィ用アプリケーション“SenoBright HD”,被検者が圧迫圧を調整できる“Self-Compression”を用意している。
(文責・編集部)
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