2020-4-13
医療画像情報統合システム
「INFINITT PACS7.0」
●効率アップを追求した進化系PACS「INFINITT PACS7.0」
医療画像情報統合システム「INFINITT PACS」は,「All in one PACS」をコンセプトとして,PACSを中心に,レポートやRISなど,同社製品のデータベースを統合。1データベース&1サーバによりシームレスなシステム連携を実現し,中小規模の医療施設を中心に,国内の約350の施設で導入されている。
その最新バージョンとなるのが,2019年にリリースされた「INFINITT PACS7.0」だ。10年ぶりのメジャーアップデートとなったINFINITT PACS7.0では,処理スピードや読影ワークフローの向上,人工機能(AI)技術の搭載などが図られている。まず,ビューワの起動から画像表示,所見作成に至るまで,あらゆる面でのスピード向上を重視。読影時のクリック回数を少なくする新機能「サークルメニュー」を搭載したほか,マウスの移動距離が最小限になるように設計されている。また,従来は別々に起動していた機能を1つのワークリストに集約し,より使いやすい仕様としたほか,電子カルテや他システムにある医療情報を,別の画面を呼び出すことなく,同一ビューワ上でまとめて表示することも可能である。
新たにFusion機能を搭載し,1つの画面でFusion/3D表示ができる。また,アンギオや超音波検査などの動画に加え,MFER形式の心電図データも一元管理し,1つのビューワで閲覧できる。さらに,動画やマンモグラフィやマンモトモシンセシスなど,モダリティ種別に特化した専用ビューモードを提供し,まさに「All in one」のシステムとなっている。また,AI技術の搭載にも取り組んでいる。まずは,AIベンダーと連携し,結果情報をビューア上にヒートマップ表示したり,結果値をワークリストでも容易に判別できるよう可視化するなど,AIデータの豊富な情報をフル活用するべく開発を行っている。いずれはAI機能の自社開発や搭載も進めていく。
なお,INFINITT PACS7.0は既設の施設に順次導入されており,同社では今後,新規施設での導入もめざしていく考えだ。
●検索システム「INFINITT Enterprise Search」でデータ利活用にも貢献
「INFINITT Enterprise Search」は,INFINITT PACSや電子カルテなど,院内で保存されている所見データや診療データから指定した項目をリアルタイムで検索,わかりやすい検索結果から目的のデータを簡単に表示できるソリューション。検索条件を詳細に設定したり,過去データや関連検査なども併せて表示することが可能なほか,検索結果からPACSを起動し,他システムの情報を表示する機能を搭載するなど,使い勝手の良さがポイントである。カンファレンスや学会発表に有用で,施設内のデータ利活用に貢献する。
●「INFINITT Healthcare Platform」で運用コスト削減とより効率的なデータ管理を実現
同社が提供する「INFINITT Healthcare Platform」は,異なるベンダーのPACSや各診療部門システムの多様な診療情報の一括管理が可能な「All-in-One Enterprise Data Archive」のシステムである。
Single Platform Serverで院内の各部門システムで発生するさまざまなフォーマットのデータを取得し,保存・管理を行う。異なるシステムから取得したDICOM/Non-DICOMデータも,同社提供のユニバーサルビューア「ULite」を用いて同一ビューア内で参照できる。また,Intelligent-ILM(Information Lifecycle Management)技術により,効率的なストレージ管理が可能になり,運用コスト削減や業務効率化の面でもメリットがある。さらに,複数の施設のデータの一括管理や,ULiteと組み合わせて遠隔画像参照システムを構築することも可能で,災害時のシステムダウン対策としても有用である。
(文責・編集部)
●お問い合わせ先
社名:株式会社インフィニットテクノロジー
住所:東京都台東区上野2-14-27 上野の森ファーストビル6階
TEL:03-6806-0317(営業)
URL:http://www.infinitt.co.jp/
E-mail:otoiawase@infinitt.com