2020-4-21
コニカミノルタは,「RE-INVENT, in sync with YOU. –技術とひとは同期する–」をテーマに掲げる。これは,身近な領域に新しい技術と発想を持ち込み,ユーザーとともに共創することで,新しい価値として再発見(または再定義,再発明)することを意味する。
コニカミノルタが注力するデジタルX線動画撮影システムは,まさに”RE-INVENT”を体現するソリューションだ。同システムは,コニカミノルタが2018年11月に発表したX線動画解析ワークステーション「KINOSIS」と,可搬型デジタルX線撮影装置「AeroDR fine」,島津製作所の一般X線撮影装置「RADspeed Pro」で構成される。連続撮影したX線静止画像をKINOSIS上で処理することで,アニメーションのように再生し,解析アプリケーションの複数のモードにより用途に応じた解析ができる。これまで呼吸器科領域を中心とした活用が期待されているが,さらにX線動画撮影システムに対するユーザーの期待も大きい整形外科領域にも活用の幅が広がっている。また今後は,肺血流を可視化することで,循環器領域などの新たな領域での応用に向けて研究開発を進めている。
2020年4月の医療被ばくの線量管理・記録義務化に伴い,各社がさまざまな被ばく線量管理システムを展開している。コニカミノルタが提供する被ばく線量管理システム「FINO.XManage」は,ヘルスケアIT新ブランド「FINO.VITA」初の製品として2019年4月にリリースされ,線量管理のみならず,カンファレンス機能や患者説明用レポート機能など,義務化の中で求められるさまざまな要件に対応した線量管理システムである。義務化対象外の一般撮影装置やマンモグラフィ,X線TV装置なども含むマルチモダリティに対応。特に,撮影件数の多い一般撮影については,一般撮影マネジメント機能「RADInsight」により,撮影部位別の再撮影率や撮影室の稼働率など,業務を見える化し,データに基づく改善を支援する(同機能はオプション)。
Women's Health向けでは,マンモグラフィ・超音波併用乳がん検診効率化ソリューション「CAD Navi」を“RE-INVENT”するマンモグラフィ画像診断システム「FINO.View MG」をリリースする。CAD Naviは,CADシステム「NEOVISTA I-PACS CAD typeM」と超音波診断装置を組み合わせ,がん病変が疑われる陰影を自動的に検出,マンモグラフィの読影を補助する。超音波検査時に,CAD Naviで得られたマンモグラフィ画像をFINO.View MGで参照することで,より正確で効率的な検診をサポートする。
なお,コニカミノルタの新ブランド「FINO.VITA」シリーズとしては,新高速・高機能ビューワ「FINO.View.Pro」や救急医療や在宅読影など,iPadで画像参照が可能な「FINO.View.Air」,部門業務統合管理システム「FINO.WorkManage」,複数施設間の患者IDの一元管理を実現する「FINO.ID Match」など,多彩なITソリューション製品を展開している。
超音波診断装置では,国内の整形外科市場で高いシェアを占める「SONIMAGE HS1/SNiBLE1」の後継機種として,「SONIMAGE HS2/SNiBLE2」を2020年2月にリリース。CPU性能の向上やメモリ容量の増加などにより操作レスポンスを大幅に改善するとともに,血流計測を簡便に行える“Vascular NAVI機能”を搭載し,血液透析時の安全性に貢献する。
(文責・編集部)
●お問い合わせ先
社名:コニカミノルタジャパン株式会社
住所:〒105-0023 東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング
TEL:03-6324-1080
URL:http://konicaminolta.jp/healthcare/