2020-4-13
乳腺画像診断ワークステーション「mammodite」
ネットカムシステムズの乳腺画像診断ワークステーション「mammodite(マンモディーテ)」は,2012年に発売されて以降,快適な読影環境を提供し,乳腺診療に携わる医師や診療放射線技師をサポートしてきた。ビューワやレポートシステム,サーバとしての機能を備え,オプションで電子カルテシステムや健診システムなどとの連携機能も提供される。「より簡単に,よりストレスのない読影」をコンセプトに開発されたmammoditeは,実用的な機能,ストレスフリーの操作性,安定動作が特長となっている。100%自社開発のため,ユーザーニーズへの柔軟で迅速な対応が可能で,高いカスタマイズ性を有するとともに,技術の進歩やガイドライン改訂に合わせて進化を続けている。
●高速な表示スピードと直感的な操作性を有するmammoditeのビューワ
マンモグラフィ画像はデータサイズが大きく,特に,近年臨床導入が進むトモシンセシス画像は,ビューワに大きな負荷を与えることになる。mammoditeは,独自開発の統合プロセスエンジン“APROS”の搭載により,高速な画像の表示スピードを実現している。表示までのウエイトタイムがなく,トモシンセシス画像も快適に読影することが可能だ。
操作性においても,難しい操作は一切不要な,直感的に操作できるユーザーインターフェイスを設計し,実運用に沿った機能を搭載することで,ストレスなく読影できるように工夫されている。乳腺濃度を左右で計算し,ワンクリックで自動補正する“オートポジショニング機能”や,各種検査画像の比較の際に,どのようなレイアウトからでも画面レイアウトをボタン1つで切り替えられる“ワンタッチレイアウト機能”などを搭載。乳腺診療では,過去画像との比較はもちろんのこと,超音波画像やMRIなどほかのモダリティの画像も併せて評価・検討を行う。そのため,使いたいレイアウトと一目でわかるアイコンを押すだけで,ユーザーの望むレイアウトで読影できる環境をすぐに実現できることは,読影における負担の軽減にもつながる。このほか,腫瘍の長径と短径を表示し,その数値をレポートにも貼り付けられる“腫瘍計測機能”や,図形オブジェクトを選択して画像に書き込める“図形オブジェクト機能”など,多彩な機能が実装されている。
さらに,ディープラーニングを用いて独自症例で学習を行ったAIによる解析機能が搭載された。乳房領域,乳腺領域,脂肪領域がどの範囲かを学習させて,乳房内乳腺量の割合を示すことができる。
●レポート作成支援機能が強化され,施設認定評価のための資料作成をサポート
mammoditeは,レポート作成においても簡単かつ迅速,詳細な所見を作成できるような機能が搭載されている。所見作成はシェーマを配置するだけで完成することができ,作成した所見の全内容で詳細な検索も可能となっている。ステータス別に数値を集計できる“検査統計機能”も実装されている。また,複数の医師,診療放射線技師が連携し,より質の高い乳腺診療を実現するための機能も搭載している。“検査メモ機能”は,撮影時に気になった点を,所見には反映されない検査メモ機能で共有することで,医師と診療放射線技師の連携をよりスムーズにする。また,“ダブルチェック対応”では,複数人で所見を作成することも可能だ。
日本乳がん検診精度管理中央機構(精中機構)のマンモグラフィ検診施設画像認定施設の認定を受けるに当たっては,資料作成や提出画像の選定といった作業が発生する。mammoditeでは,この作業負担を軽減する機能が強化された。用途別に分類して症例をストックしておくことができる“検査ブックマーク機能”では,個人用と共有用のブックマークが可能となっている。この機能を使って,施設認定で提出する画像を診療放射線技師共有でブックマークしておくことで,提出画像の選定や資料作成の作業が格段に容易になる。
また,レポートシステム上にモニタの精度管理アプリケーションが実装されているため,精度管理(QA)ソフトウエアを別に立ち上げる必要がなく,日常の精度管理を簡便に行える。レポートシステムを立ち上げる際に自動的に確認メッセージが表示されるため,実施漏れを防ぐことができる。
(文責・編集部)
●お問い合わせ先
社名:株式会社ネットカムシステムズ
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URL:http://www.netcam.co.jp/