2020-4-28
「MAMMOMAT Revelation」は
被検者の負担を軽減する技術・機能も充実
●高精度なマンモグラフィ検査を実現するハイエンドデジタルマンモグラフィ「MAMMOMAT Revelation」
シーメンスの「MAMMOMAT Revelation」は,フルデジタルマンモグラフィのハイエンド装置として,2018年4月から日本国内での販売が開始された。その後,機能強化を図られており,RSNA 2019では,画像処理時間の短縮により検査効率を向上した新バージョンを披露している。
MAMMOMAT Revelationは最上位機種にふさわしく,臨床現場にメリットをもたらす機能が充実している。その一つが乳腺密度を自動測定して,定量評価・分類を行う“Insight BD”だ。撮影後すぐに客観的な判断が可能となるため,超音波検査の追加などを速やかに決定でき,診断精度の向上だけでなく,ワークフローの効率化も図れる。特に日本人女性の場合,高濃度乳房(デンスブレスト)が多いので,がんを見つけにくく判断にバラツキが出やすいため,有用性の高い機能だと言える。
さらに,MAMMOMAT Revelationには,デュアルエナジー撮影とサブトラクション処理による造影マンモグラフィ技術“TiCEM(Titanium Contrast Enhanced Mammography)”も採用された。高低2つのエネルギーを用いて造影効果を高めることで,腫瘍の良悪性の判断など,組織鑑別が可能になる。
また,トモシンセシス撮影を行う“HD Tomo-Package”とトモバイオプシー機能の“HD Tomo Biopsy with InSpect”をオプションで提供する。HD Tomo-Packageは,±25°(振り角50°)でX線管を動かし,広角撮影を行う。深度方向に高い空間分解能を持ち,ボケのない明瞭な高精細画像を得られる。さらに,トモシンセシスの撮影データを再構成して2D画像を表示する“Insight 2D”も備えた。一方,HD Tomo Biopsy with InSpectは,トモシンセシス画像でバイオプシーを行うための機能で,穿刺位置を立体的に観察できるため,正確かつ安全に手技を進められる。
MAMMOMAT Revelationには,被検者の負担を軽減する技術・機能も採用された。“Soft Speed”により圧迫板の移動速度を自動調整して圧迫板が乳房に触れると速度を落とし,その上で“Op Comp”が最適な位置で圧迫板を自動的に停止。必要に応じて圧迫を調整することで,痛みを和らげつつ高精度の画像を得られるようにした。さらに,乳房の形状に沿ってしなるソフト圧迫板や,被検者がリラックスできるようにLEDイルミネーションパネルが発光するムードライドを装備。加えて,“PRIME Technology”により,散乱線の影響を抑えて被ばく線量を最大30%低減することが可能だ。
一方で検査者の操作性を向上させ,検査の効率性をを図る設計も取り入れられた。乳房を中心にアームが稼働するアイソセントリック回転機構によって,高さを決めるだけでスピーディなポジショニングが可能。曝射スイッチは,コンソール,ハンドスイッチ,フットスイッチを用意した。さらに,設定角度まで自動でアームが動くシングルタッチボタンも備えている。
(文責・編集部)
●お問い合わせ先
社名:シーメンスヘルスケア株式会社
住所:東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー
TEL:0120-041-387
URL:https://www.siemens-healthineers.com/jp/