2014-7-17
EIZOは,手術室向けの大型モニタや,モニタへの出力などを制御する信号配信マネージャーなどを提供しているが,今回のホスピタルショウでは手術室の診療に携わるスタッフの要望を取り入れ,よりわかりやすく,使いやすい手術室の映像ソリューションの提案を行った。従来から信号配信マネージャーと連動してモニタへ出力する映像信号を選択したり,画面のレイアウトを変更することはできたが,多くのスタッフが利用する手術室では,より直感的でわかりやすい操作性が求められていた。展示では,液晶のタッチパネルでアイコンで表示された映像ソースや出力先をタッチして選択でき,画面レイアウトの名称も手術前,手術後など具体的なもので表示できるようにした操作アプリケーションを参考出展した。また,内視鏡画像などを表示するカラー液晶モニタも,従来は多様な入力端子に対応するため,あらかじめ多くの端子をビルトインしていたが,ニーズを絞って1系統の入力にすることで余分な部品を省き,薄く一体成形による清潔を保てる形状のモニタを開発した(参考出展)。これらをもとにEIZOでは,施設ごと,手術室ごとに異なるニーズに対応するため,コンサルティングから提案を行って行くという。
そのほか,画質向上の取り組みとして,液晶モジュールとその上のクリアパネル(またはタッチパネル)を樹脂で貼り合わせる技術である“オプティカルボンディング”を用いたモニタを参考出展した。また,8メガピクセルのマルチモダリティモニタ「RadiForce RX850」にAR(anti-reflective)コーディングしたものを展示して,医療画像用としての提案を行った。