2025-8-20

院内のリスクを可視化するIoMTデバイスマネジメント
サービスを展示した富士フイルムビジネスイノベーション
富士フイルムビジネスイノベーションは,医療機関のネットワークに接続されている医療機器やPCなどのIT機器を一元的に管理して,リスクを含めて可視化する「IT Expert Services IoMTデバイスマネジメントサービス(以下,IoMTサービス)」を展示した。IoMTサービスは,ネットワークに接続された医療機器(Internet of Medical Things : IoMT),PC,モバイル端末,OT(制御系システム)などのIT機器を検知して,OSやファームウエアの稼働状況やセキュリティリスクを一元的に自動で把握できる。医療機関では電子カルテの端末などは情報部門が把握し管理されていることがほとんどだが,部門システムや医療機器に付属するPCなどは把握されずに,セキュリティホールとなって攻撃を受けることが問題となっている。一般の資産管理ソフトウエアでは,エージェントと呼ばれるソフトをインストールする必要があるが,IoMTサービスではネットワークの通信データからデバイスの情報を把握して接続機器を一覧できる。PCの稼働状況やサイバーリスク分析だけでなく,IoMTの使用状況などもダッシュボード機能を使って把握でき,病院運営をサポートする情報も提供できる。また,システムによる日々の管理だけでなく,セキュリティーリスクや潜在する脆弱性への対応策などを提示するレポートを四半期単位で発行され,中長期的なセキュリティ対策に対応するサービスも提供する。

ネットワークの通信データを解析して接続されているIT機器を一覧で表示

OSなどの情報も把握

医療機器の稼働率や使用状況などを表示するダッシュボード機能