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ITEM2025 東洋メディック 取材速報 リファレンス線量計や骨密度測定装置などの自社開発製品のほか,放射線治療・診断に寄与する製品を幅広く展示

2025-4-12

東洋メディックブース

東洋メディックブース

東洋メディックは,ITEMの展示において,例年,見て,触れて,ニーズに合った製品を選択できるブース展開を行っているが,今回も放射線治療の安全管理や,放射線診断・治療の安全・正確な実施に寄与するさまざまな製品を展示した。それらのうち,自社開発の製品としてアピールされたのが,ともに前回のITEMで新製品として紹介されたリファレンス線量計「RAMTEC Pro」と,3色のカラーバリエーションで展示されたX線骨密度測定装置「B-Cube plus」である。また,新たなサービスとして,リニアックを用いた電離箱校正サービスが紹介された。

水吸収線量の計測について,従来は『外部放射線治療における水吸収線量の標準計測法:標準計測法12』(日本医学物理学会,2012年刊行)に則って,60Coガンマ線水吸収線量標準で校正が行われてきたが,2024年に同学会によって新たに「医療用リニアック装置によって校正された放射線治療用線量計による水吸収線量の標準計測法(リニアック標準計測24)」が定められ,高エネルギー光子線・電子線水吸収線量標準に基づいた計測が可能となった。これに伴い,東洋メディックは,リニアック標準計測24に沿った光子線・電子線測定器のうち,線量測定用検出器の校正について,2025年2月に,計量法校正事業登録制度(JCSS)/国際MRA(Mutual Recognition Arrangement)の認定を取得。この4月より電離箱のリニアック校正サービスを開始する。

医療用リニアックを用いた電離箱校正サービス開始

医療用リニアックを用いた電離箱校正サービス開始

 

B-Cube plusは前腕骨専用のX線骨密度測定装置。低線量かつ高い再現性を有することに加え,場所を取らないコンパクト設計とシンプルな操作性,15秒で測定が可能なスループットの良さなどが特長である。従来はパープルのみのカラー展開であったが,昨年,ベージュとブルーが追加され,施設のインテリアなどに合わせて選択することが可能となった。

前腕骨専用のX線骨密度測定装置「B-Cube plus」

前腕骨専用のX線骨密度測定装置「B-Cube plus」

 

これらのほか,ブース正面には放射線治療の患者固定具のコーナーが大きく設けられ,CQ Medical社の製品として放射線治療用患者固定プラットフォーム「Alta」や頭頸部固定システム「Encompass」などが展示された。米国・CIVCO Radiotherapy社と米国・Qfix社がCQ Medical社としてブランド統合したことに伴い,従来取り扱ってきたCIVCO Radiotherapy社製品に加え,2024年からQfix社製品の販売も引き継ぐことが紹介された。

ブース正面に設けられた放射線治療用の患者固定具のコーナー

ブース正面に設けられた放射線治療用の患者固定具のコーナー

 

●お問い合わせ先
社名:東洋メディック株式会社
住所:〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-8-5
TEL:03-6825-1645
URL:https://www.toyo-medic.co.jp/