2026-5-11
トーレックブース
工業用X線装置や医療用X線装置の保守,精度管理のための計測機器の製造・販売を手掛けるトーレックは,ITEM 2026の展示において,診断用X線装置の精度管理機器や被ばく管理機器,MRI用の磁性体検出装置などを中心にラインアップして来場者にアピールした。新しい面積線量計として,従来の面積線量計に角度センサーを搭載した「PD-1000」を展示,角度センターの搭載で撮影方向ごとに被ばく線量を管理できる。また,X線装置の日常管理用に機能を絞った簡易線量計のキットである「Simple Dosimeter 2」とマンモグラフィ用の「Simple Dosimeter MAM2」を展示した。このほか,MRI室内で安全に検査を行うための磁性体検出装置としてMRI用ハンディタイプ型高機能金属探知機「Ceia PD240CH」や1本型の磁性体検出器 「METRASENS ULTRA with XACT ID(METRASENS ULTRA)」などを紹介した。
●角度センサーを搭載した新しい面積線量計「PD-1000」シリーズをアピール
PD-1000は,従来販売していた面積線量計に新たに角度センサーを搭載し,撮影方向ごとに被ばく線量を管理できるようにした面積線量計で今回は試作機として展示された。同社の面積線量計では,一般撮影装置,透視装置,血管撮影装置,ポータブルX線装置などに取り付けることで,面積線量,入射線量を同時に測定することができる。PD-1000では角度センサーが搭載され,撮影方向ごとに照射線量をリアルタイムで計測することが可能で,心臓,頭部,頸部の撮影に対応し照射角ごとの被ばくの積算線量を確認できる。また,表示装置では,部位ごとの被ばく線量をヒートマップで表示でき,設定された閾値を超えるとマーキングによって注意を促すようになっている。温度,気圧センサは面積線量計センサに内蔵されているのも特長だ。
X線装置の被ばく線量管理のための面積線量計「PD-1000」シリーズ
PD-1000では角度センサーを搭載し部位ごとの被ばく線量を把握可能
●日常管理用の簡易線量計組み立てキット「Simple Dosimeter 2」を展示
日常管理用簡易線量計の組み立てキットとして,一般撮影用のSimple Dosimeter 2と,マンモグラフィ用のSimple Dosimeter MAM2を展示した。Simple Dosimeterは,X線装置の日常管理用に東京都立大学で開発された線量計(MSM-3D)をベースに初心者でも組み立てやすく,使いやすいキットとして提供されている。線量計を構成するX線検出部やICチップ,抵抗,コンデンサなどの部品を確認しながら,基板にはんだ付けして完成させることで,構造や仕組みの理解を助けるもので,主に学生の教育用として提供されているが,線量計として十分な性能があることから完成品としても販売されている。X線の線量率,積算線量,照射時間,パルス数の計測が可能で,同じ条件下で継続的に計測することで,X線装置の経時変化や異常を検知することができる。線量計単独での使用に加え,Bluetooth4.2を搭載することでWindows PCによる遠隔操作も可能。また,マンモグラフィ用のSimple Dosimeter MAM2は,トモシンセシスに対応し広い入射角測定が可能となっている。4月16日午後には,第82回日本放射線技術学会(JSRT)総会学術大会のJSRT企画で,Simple Dosimeterを使用したハンズオンセミナーが国立大ホール1Fのマリンロビーで開催された。
日常管理用簡易線量計の組み立てキットの「Simple Dosimeter 2」とマンモグラフィ用の「Simple Dosimeter MAM2」
Simple Dosimeterは組み立てキットのほか完成品としても販売
4月16日に行われたJSRTの「簡易線量計作成セミナー」の様子
●お問い合わせ先
社名:トーレック株式会社
住所:〒223-0052 神奈川県横浜市港北区綱島東5-6-20
TEL:045-531-8041
URL:https://toreck.co.jp/
