2016-12-1
会場風景
富士フイルムメディカル(株)は11月26日(土),新大阪ワシントンホテルプラザルミエール(大阪市淀川区)にて,「富士フイルム エクセレントカップ」を開催した。同イベントは,同社ユーザーが日頃から取り組んでいる臨床での工夫・アイデアや撮影技術などについて講演し,その内容を競うコンテストである。
講演に先立ち,同社執行役員販売統括本部の安田傳司氏が開会の挨拶を述べ,続いてモダリティソリューション部営業支援グループ西日本モダリティソリューションセンターの高橋輝泰氏が,新製品である超軽量移動型デジタルX線撮影装置「CALNEO AQRO」や,撮影時に体内で生じる散乱線を低減する“Virtual Grid”,推測された三次元情報から厚みの異なる部位や構造物を認識しコントラストと濃度を最適化する“ダイナミック処理”について紹介した。また,モダリティソリューション部の島内真路氏が,デジタルマンモグラフィシステム「AMULET Innovality」に搭載された高画質,低線量を実現する画像処理技術“Excellent-m”について説明した。
エクセレントカップは,審査委員長・総合司会に中前光弘氏(奈良県立医科大学附属病院),審査員・座長に樫山和幸氏(大阪府立急性期総合医療センター),伊泉哲雄氏(大阪市立総合医療センター)を迎え,同社から榎本淳氏(メディカルシステム開発センター),山田雅彦氏(R&D統括本部画像技術センター)の計5名が審査員を務めた。
会場では聴衆も審査に参加できるシステムを搭載し聴衆のWeb投票結果を参考に,5名の審査員が最終選考を行った。
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エクセレントカップには,一般撮影6演題,マンモグラフィ4演題の計10演題がエントリーされた。
また,審査の基準講演として 間井良将氏(奈良県立医科大学附属病院),特別講演として 船橋正夫氏(大阪府立急性期・総合医療センター) の講演もあり,どの演題も質疑応答が盛んで大変な盛り上がりであった。
選考の結果,エクセレント賞に一般演題から増田尊史氏(箕面市立病院)の「整形外科領域の病棟撮影におけるVirtual Gridの有用性について」が,優秀賞に矢竹秀稔氏(市立貝塚病院)の「デジタルブレストトモシンセシスのz-resolutionとアーチファクトにおける画像再構成法の比較(FBPvs.IR)」が,審査員特別賞に皆川 梓氏(国立国際医療研究センター病院)の「デジタルマンモグラフィ装置における表示AGDの精度」が選ばれ,講演後に表彰式が行われた。
■エクセレントカップ発表演題
<一般撮影>
基準講演 「胸部におけるVirtual Gridの使いこなし術」 |
間井良将氏(奈良県立医科大学附属病院) |
「全脊椎側面撮影の工夫」 | 佐藤元紀氏(兵庫医科大学病院) |
「シュラー・ステンバース法撮影を楽に,きれいに!」 | 八十嶋伸敏氏(NTT東日本札幌病院) |
「一般撮影における画像任意回転の有用性」 | 伊泉哲太氏(大阪府立成人病センター) |
「Virtual Gridを用いたトリミング画像作成の検討」 | 古西健太氏(広島赤十字・原爆病院) |
「ポジショニング確認用ダイナミック処理条件の検討」 | 網本直也氏(販売統括本部モダリティソリューション部商品化グループ) |
エクセレント賞 「整形外科領域の病棟撮影におけるVirtual Gridの有用性について」 |
増田尊史氏(箕面市立病院) |
特別講演 「エッジ保存型粒状性改善処理の考察」 |
船橋正夫氏(大阪府立急性期・総合医療センター) |
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<マンモグラフィ>
「デジタルブレストトモシンセシスにおけるCNRの検討」 | 梶原万里子氏(販売統括本部モダリティソリューション部営業支援グループ) |
審査員特別賞 「デジタルマンモグラフィ装置における表示AGDの精度」 |
皆川 梓氏(国立国際医療研究センター病院) |
優秀賞 「デジタルブレストトモシンセシスのz-resolutionとアーチファクトにおける画像再構成法の比較(FBPvs.IR)」 |
矢竹秀稔氏(市立貝塚病院) |
「直接変換型マンモグラフィ装置における被ばく線量低減への取り組み」 | 武輪里織氏(市立岸和田市民病院) |
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●問い合わせ先
富士フイルムメディカル(株)
販売統括本部マーケティング部
TEL 03-6419-8033
http://fms.fujifilm.co.jp/