2019-10-7
EVIS EUS超音波消化管ビデオスコープ GF-UE290
オリンパス(株)は,胃や十二指腸に挿入し,体腔内からの膵臓や胆道の精密診断を目的に,操作性,挿入性,超音波画質を向上させた「超音波消化管ビデオスコープGF-UE290」(以下,「GF-UE290」)を2019年10月15日から国内と香港で発売する。なお,イギリス,アジアの一部地域は各国の法規制に対応でき次第,順次販売を予定している。
●発売の背景
同社は1982年に膵臓がんの早期発見を目的に,超音波内視鏡を世界で初めて実用化した。通常の内視鏡では膵臓を直接観察できないが,超音波内視鏡では胃や十二指腸に挿入した内視鏡の先端部から超音波を発し,その反射画像から体腔内の検査が行える。その後の技術革新により,超音波画像の高画質化や内視鏡の操作性,挿入性が向上するとともに,診断領域も膵臓のがんや嚢胞,胆道のがん,結石,ポリープ,胃粘膜下腫瘍などに発展してきた。また,2016年に改訂された「膵臓診療ガイドライン」(日本膵臓学会発行)では,超音波内視鏡がCT,MRIに並び,より早期の段階での施行が推奨されるなど超音波内視鏡検査が重要視されてきている。
今回発売する「GF-UE290」は,2005年に導入した「GF-UE260-AL5」の後継機種で,操作性,挿入性と超音波画質の向上を追求した。
●主な特長
1.胃・十二指腸内の操作性を向上
スコープ先端部の硬質部長※1と湾曲部の短縮化を実現し,胃,十二指腸内の操作性が向上。
※1 CCDカメラやレンズなどの部品が組み込まれ,湾曲しない部分の長さ。
2.スコープの細径化により挿入性を向上
従来機種※2に比べて,スコープ先端部外径を0.4mm,スコープ軟性部外径を0.9mmの細経化を実現し,挿入性向上に貢献。
※2 超音波ガストロビデオスコープ OLYMPUS GF TYPE UE260-AL5
3.超音波画質の向上により膵臓深部の観察をサポート
超音波信号処理方法の改良により,遠方の画質が向上し,膵臓深部の観察をサポート。
●問い合わせ先
オリンパス(株)
http://www.olympus.co.jp