2021-2-1
オリンパス(株)は,2月1日にグローバルの医療従事者を対象とした医療製品・手技に関する包括的トレーニングプラットフォーム※1 “Olympus Continuum”(オリンパスコンティニュアム:www.olympuscontinuum.com )を立ち上げた。
これまでも,同社は各地域で医療従事者向けに,消化器内科,消化器外科,呼吸器科,泌尿器科,婦人科,耳鼻咽喉科,脳神経外科の7つの診療科に対応※2した年間約1,400のコースで,医療従事者の指導のもと,世界65ヶ国以上の約25,000人に対してトレーニングを実施してきた。これまでは集合型の実地トレーニングが中心であったが,今回,5か国語に対応したポータルサイトを公開し,LMS(Learning Management System)※3・オンデマンドライブラリ※4などのウェブトレーニングツールを拡充する。オンラインと集合型のトレーニングを融合するとともに,事前学習と事後のフォローアップトレーニングまで一貫した医療従事者のスキルに合わせたトレーニングの提供を目指す。同社は,医療の革新的なソリューションを提供するリーダーとして,医療従事者に医療機器を安全・適正に使用してもらい,患者のQOL(Quality of Life:生活の質)向上に貢献していく。
※1 オンライントレーニングや集合型研修などの包括的なプログラムを提供するための教育基盤
※2 地域によって異なる
※3 ハンズオントレーニングや講義の申し込みから受講までの一連の流れをオンライン上で実現するためのシステム導入状況は地域によって異なる。
※4 医療従事者向け動画や手技冊子などを中心とした幅広く多彩な学習コンテンツを掲載するためのシステム
●背景
内視鏡をはじめとする医療機器を安全に使用するためには,トレーニングが不可欠。特に新興国では,経済成長にともない医療体制の拡充が求められている。一方で,例えば人口10万人あたりの内視鏡医数は,日本が25人であるのに対し,中国では2.2人,インドでは0.5人と圧倒的に不足しており,良質なトレーニングによる医師の育成が必要とされている。また,新興国だけでなく先進国においても,内視鏡をはじめとする医療機器を安全に使用するためには,医療従事者の様々なスキル,ニーズに合わせたトレーニングを実施することが欠かせない。
同社はこれまでも,地域の学会やNGOと連携し,早期発見・診断,低侵襲治療を実現できる手技を安全に施行できるよう,各地域で最適な形で医療従事者向けトレーニングを実施してきた。特に昨今,新型コロナウィルスの感染拡大により,より安全にトレーニングを受講したいという意識が高まっており,オンライントレーニングはそうしたニーズに合致するものである。
今後も,オンライン,集合型研修を効果的に組み合わせ,医療従事者のスキルやキャリアに合わせて,より包括的なトレーニングを提供し,世界の人々の健康と安心,心の豊かさの実現に貢献していく。
●主な特長
1. 基礎〜上級までを網羅した総合的なプログラムを提供
ベーシックレベルからアドバンスレベルにいたるまで,オンラインと集合型研修を組み合わせながら,事前学習と事後のフォローアップトレーニングまで一貫したトレーニングを提供する。集合型研修で行うハンズオントレーニングなどは,同社が持つ世界15か所※5のトレーニングセンターや提携施設などにて実施する。また,新たな技術を活用することでユーザーのアクセス性を高めるべく,地域ごとにLMS(Learning Management System)を導入し,今後最新テクノロジーとしてVR(仮想現実)/AR(拡張現実)などを活用していく。
※5 2021年2月1日現在
2. トレーニングセンターから離れた遠隔地でもトレーニング受講が可能に
同社はこれまでもトレーニングを提供してきたが,トレーニングセンターなどで行う集合型研修のものが中心で,地域によってはトレーニングを受けることが難しい状況にあった。オリンパスコンティニュアムは,オンラインでのトレーニングプログラムを拡充していくことにより,トレーニングセンターに出向けない遠隔地の医療従事者でも,場所を選ばずトレーニングを受けられるようになる。
3. ニューノーマル時代に対応したオンライントレーニングを拡充
これまでも,オンラインでトレーニングを受けたいという医療従事者からの要望が高まってきていたが,新型コロナウィルスの感染拡大により,安全にトレーニングを受けたいというニーズはさらに増してきていく。同社が提供する新しいプラットフォームは,まさにこの需要を満たし,オンラインと集合型研修のトレーニングを効果的に組み合わせて提供する。
●問い合わせ先
オリンパス(株)
https://www.olympus.co.jp