2021-2-1
公益財団法人コニカミノルタ科学技術振興財団(以下 財団)は,光と画像領域の研究に従事する若手研究者を対象に公募した「令和2年度コニカミノルタ画像科学奨励賞」(助成金総額950万円)の受賞者を以下の通り決定した。
「令和2年度コニカミノルタ画像科学奨励賞」
基本コンセプト
光と画像領域でのイノベーション創出
募集研究テーマ
1. 光と画像に関する材料及びデバイスの研究
2. 光と画像に関するシステム及びソフトウェアの研究
3. 光と画像に関するその他の先端的な研究
応募数
55件
選考
三宅 洋一氏(千葉大学名誉教授)を委員長とする選考委員会において,発想の独創性,波及効果,計画の実現性等の視点から厳正な審査の上,受賞者を決定。連携賞では連携による独創性の発揮を重視。
●受賞者およびテーマ
<奨励賞(優秀賞)(助成金1 件100 万円)> 3名(五十音順)
石田 真敏(いしだ まさとし)氏 九州大学 大学院工学研究院応用化学部門(機能) 助教
「第二近赤外光吸収π共役色素を活用する光セラノスティクス応用」
大塚 憲一郎(おおつか けんいちろう)氏 大阪市立大学 大学院医学研究科 特任講師
「カテーテル型偏光測定OCTによる冠動脈脂質成分の評価法開発とそのコラーゲン組織改変に及ぼす役割の解明」
渋川 敦史(しぶかわ あつし)氏 岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科 特任助教
「世界最速一次元空間光変調器の開発と光波面シェイピングへの応用」
<奨励賞(助成金 1 件 50 万円)> 11名(五十音順)
伊澤 誠一郎(いざわ せいいちろう)氏 自然科学研究機構 分子科学研究所 助教
「低エネルギー光利用のための新原理フォトンアップコンバージョン」
稲生 大輔(いのう だいすけ)氏 金沢大学 医薬保健研究域医学系 助教
「脳内幸福シグナルの光学測定とAI画像解析によりマウスの“幸せ”を読み取る」
衞藤 雄二郎(えとう ゆうじろう)氏 京都大学 大学院工学研究科 准教授
「2光子励起内視鏡イメージングのためのパラメトリック下方変換光源の開発」
大曲 駿(おおまがり しゅん)氏 東京工業大学 物質理工学院 助教
「蛍光・光音響ハイブリッド顕微鏡法による量子収率・発光寿命イメージングの開発」
佐野 紘平(さの こうへい)氏 神戸薬科大学 薬品物理化学研究室 准教授
「酵素反応に基づき高感度光音響シグナルを生じるがん標的ポリマー型イメージングプローブの開発」
高石 和人(たかいし かずと)氏 岡山大学 大学院自然科学研究科 准教授
「流動性を示すフルカラーキラル発光色素の合成」
髙嶋 一平(たかしま いっぺい)氏 神戸薬科大学 薬化学研究室 特任助教
「シグナル増強システムを用いた亜鉛イオンの生体内蛍光イメージング」
田村 和輝(たむら かずき)氏 浜松医科大学 光尖端医学教育研究センター 助教
「細胞の機械物性計測を目的にした光学式機械物性顕微鏡の開発」
寺井 琢也(てらい たくや)氏 東京大学 大学院理学系研究科 特任准教授
「近赤外領域でのセンシングを目指したタンパク質・低分子複合型蛍光プローブの開発」
両角 友喜(もろずみ ともき)氏 北海道大学 大学院農学研究院 博士研究員
「作物畑におけるSIF放射伝達モデリングによる光合成遠隔推定」
山崎 誘三(やまさき ゆうぞう)氏 九州大学病院 放射線部 助教
「慢性血栓塞栓性肺高血圧症の新たなスクリーニングツールの確立」
<連携賞(助成金1 件100 万円)> 1 名
中西 勇介(なかにし ゆうすけ)氏 東京都立大学 理学研究科 助教
「難病の多角的画像診断を可能にする革新的造影剤を目指した発光性ナノカプセル剤の開発」
(連携研究者)
佐藤和秀(さとう かずひで)氏 名古屋大学 高等研究院・医学系研究科 S-YLC 特任助教
「コニカミノルタ画像科学奨励賞」は,光と画像領域において独創的な最先端技術にチャレンジしている若手研究者を奨励することを目的としている。財団設立50周年記念として新設された連携賞も含め,今回も斬新な発想による研究が選考された。同財団は,今後ともこの領域で活躍される研究者への支援を通じて,科学技術の発展に貢献していく。
●問い合わせ先
(公財)コニカミノルタ科学技術振興財団 事務局(コニカミノルタ株式会社内)
TEL 03-6250-2120
http://konicaminolta.jp/pr/foundation