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メディカル・データ・ビジョン,チーム医療推進する音声AIツール「カタナシ」を販売へ 情報連携で医療の質向上,働き方改革に貢献

2025-8-7

メディカル・データ・ビジョン(株)(以下 MDV)は,音声AIツール「カタナシ」の販売を開始した。カタナシは,医師と患者の対話を正確に記録するだけでなく,チーム医療における患者情報の申し送り文書やカンファレンスの記録などの作成をサポートする。医療の質の向上や働き方改革にも貢献する。

「カタナシ」は,(株)AIBORNが開発したもので,診察室で患者を前に,問診などをしながらカタカタとパソコンのキーボードをたたいた音である「カタカタ」をなくすという意味で「カタナシ」と命名された。

医師が患者から聞き出した問診などの内容を,「SOAP」(S=主観的情報,O=客観的情報,A=評価,P=計画)の4つの項目に整理する。医師は問診などの場面で,タブレット端末の画面をワンタップするだけで患者との会話が録音され,診療録を作成。電子カルテ記載形式に自動変換した後,二次元コードを使って電子カルテに容易に取り込むことができる。

また,カタナシは緊急時に簡潔にもれなく報告する「Situation(状況)Background(背景)Assessment(評価)Recommendation(提案)」の頭文字を取ったSBAR(エスバー)が得意で,チーム医療での患者情報の申し送り文書や,カンファレンスの記録の作成を支援する。

■メディカルスタッフとしてのカタナシ
医師の働き方改革では,メディカルスタッフとの「タスクシェア」(特定の業務を多職種と分担すること)をどのように実現していくかが,大きなカギを握る。カタナシは人ではないが,スキルの高いメディカルスタッフとして診療現場での活躍が期待されている。

=東京都立広尾病院の実証実験=

東京都立広尾病院の実証実験

 

「カタナシ」は,すでに医療現場での実証実験が始まっている。東京都立広尾病院(同渋谷区)病院総合診療科部長の小坂鎮太郎氏は,「タスクシェアはスキルの高いメディカルスタッフの育成が必要だが,音声AIツールはすでにスキルが高く,診療の質向上に貢献する。医師,患者ともにメリットが出てくる」と話している。
小坂氏はAIとどのようにタスクシェアすれば,患者とより向き合うことができるかなどをWebセミナーで講演する。

セミナーの詳細は以下参照。

【Webセミナー】
Live配信:8月19日(火)17:00~18:00
オンデマンド配信:8月26日(火)~9月5日(金)
申し込み期限:8月15日(金)正午 
定員:300名  
申し込みフォーム:https://form.k3r.jp/mdv_/mdvaiseminar20250819?k3ad=pr

Webセミナー

 

●問い合わせ先
メディカル・データ・ビジョン(株)
広報室 担当:君塚,赤羽,汲田
MAIL:pr@mdv.co.jp
https://www.mdv.co.jp/