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Salesforce,ライフサイエンス領域の顧客エンゲージメントを再定義する「Life Sciences Cloud for Customer Engagement」を発表

2025-9-30

(株)セールスフォース・ジャパン(以下 Salesforce)は2025年9月30日,ライフサイエンス企業と医療従事者(HCP)との関わり方を革新する新たなAIエージェントファーストのソリューション「Life Sciences Cloud for Customer Engagement」の提供開始を発表した。本ソリューションの米国市場での提供は2025年10月11日,また日本市場における提供は2025年11月下旬を予定している。SalesforceはLife Sciences Cloudのポートフォリオを拡充し,この新しいモジュールにより業界が直面する重大な課題の解決を目指す。

Life Sciences Cloud for Customer Engagement

 

医師の負担増大により,10年前と比較して医薬品1品目あたりの情報処理量が75%増加している。にもかかわらず,自身のニーズが満たされていると感じる医療従事者はわずか3分の1に留まり,製薬会社や医療機器メーカーからの情報提供が「迷惑メール」のように感じられると指摘する声が上がっている。厳しくなる規制と研究開発パイプライン創出の圧力の中で,Life Sciences Cloudはデジタル労働力を活用することで,情報過多を解消し,有意義なエンゲージメントを促進し医療のギャップを埋めることが可能となる。

また,Life Sciences Cloudにより,営業からマーケティング,メディカルサイエンスリエゾン(MSL)や臨床開発部門に至るまでの部門横断的な連携も実現できる。Agentforceにより医薬品や医療機器の開発,承認,アクセス,投与方法が再構築されるため,人間は医療において取り組むべき業務へ注力することが可能となる。

Salesforceの単一のアーキテクチャ上に統合されたプラットフォームにネイティブ構築されたLife Sciences Cloud for Customer Engagementは,従来のCRMの枠を超え,業務フローの中で直接,消費者向けの対話型ユーザー体験と企業レベルのセキュリティおよびコンプライアンスを提供する。これにより,営業担当者は多忙な医療従事者との限られた面談時間を最大限に活用できるようになる。音声入力によるメモやコンプライアンスチェック,ポッドキャストのようなストーリー機能,簡潔なアカウントサマリーにより,外出中のMR,MSL,SRは,24時間365日いつでも重要な情報にアクセスでき,医療従事者が患者を最善の方法で治療できるよう支援する。

イノベーションの実践:AIエージェント中心の全社的アプローチ

 

スマートサマリーにより,インターネット接続や複数の画面操作を必要とせずに,アカウントに関する重要なインサイトが確認可能に

スマートサマリーにより,インターネット接続や複数の画面操作を必要とせずに,アカウントに関する重要なインサイトが確認可能に

 

 

自動的な訪問記録の修正を含めソリューション全体に組み込まれたコンプライアンス

自動的な訪問記録の修正を含めソリューション全体に組み込まれたコンプライアンス

 

 

新しいアプリは操作が簡単で,カスタマイズされたインサイトが前面に表示され,営業担当は最も有用な情報をすぐに活用可能

新しいアプリは操作が簡単で,カスタマイズされたインサイトが前面に表示され,営業担当は最も有用な情報をすぐに活用可能

 

 

Tableau Nextが新たな傾向を特定し,改善策を推奨

Tableau Nextが新たな傾向を特定し,改善策を推奨

 

 

医療従事者は,通常の臨床ワークフローを維持したまま,診療現場において必要なタイミングで適切な紹介先に関するレコメンド情報を得ることが可能に

医療従事者は,通常の臨床ワークフローを維持したまま,診療現場において必要なタイミングで適切な紹介先に関するレコメンド情報を得ることが可能に

 

 

信頼できる唯一の情報源として,創薬から上市までチームを統合

Life Sciences Cloud for Customer Engagementは,コマーシャル部門,メディカル部門,医療アクセス部門の全ライフサイクルを,患者サービスおよび臨床試験と連携させる最後のピースとなる。これにより,研究施設の選定から,精密治療のオーケストレーションや支援プログラムに至るまで,重要な業務機能を効率化し,AIを活用することが可能となる。その結果,タスクが約30%高速化されると推定される*

Salesforceは,社内外の専門システムインテグレーター,H1,MedPro Systems,ZSなどのデータプロバイダー,ならびに導入パートナーからなるグローバルのアライアンスを構築している。これにより,顧客が従来のベンダーから移行するための明確な道筋を提供する。診断薬,医薬品,医療機器の規制承認取得期間を短縮し,医療機関へ安全に届けることで,医療機関は早期発見を促進し,適切な治療を指示し,疾病予防を実現することで,より健康な世界の構築に貢献できる。

顧客の視点

FidiaはSalesforce Life Sciences Cloudの早期導入企業として,Pfizerと同様,新たなソリューションを活用して治療へのアクセスを改善し,患者が生活の質を高める治療をより迅速に受ける取り組みを進めている。

Fidia Farmaceuticiの最高情報責任者(CIO)兼デジタルトランスフォーメーション責任者,エマヌエーレ・ペロン(Emanuele Peron)氏は次のように述べている。
「Salesforce Life Sciences Cloudの導入により,現在進行中のCRMおよびData Cloudプログラムと共に,Fidia Farmaceuticiにとって転換点を迎えています。医療従事者とのエンゲージメントと見積から受注までのプロセスを,単一のコンプライアンスに対応したプラットフォーム上で段階的に統合することで,オムニチャネル戦略の実行とAIを活用したインサイトのための拡張可能なデータ基盤を構築しております。これにより営業チームの効率性と機動性を高め,医療従事者との関係を強化し,最終的には患者の治療成果の向上を目指しています」

Pfizerの最高デジタル・テクノロジー責任者 リディア・フォンセカ(Lidia Fonseca)氏は次のように述べている。
「当社のイノベーションと進捗を合わせ,コマーシャル部門の従業員間の連携ができる拡張性のあるソリューションが必要でした。Salesforceとの連携により,当社の医薬品,ワクチン,サービスについて医療従事者が情報に基づいた判断を下すために必要な正確で質の高い情報を提供できるよう,現場の担当者を支援する体制が強化されました。この連携は既に,チームの管理業務の負担を軽減し,医療従事者との関わりに集中できる環境を整えることで,患者の生活を変える画期的な成果を提供するという当社の目的達成に貢献する可能性を示しています」

提供時期

詳細情報

Life Sciences Cloudの詳細は,こちら
Life Sciences Cloud for Customer Engagementのデモは,こちら
Life Sciences Cloudに関するホワイトペーパーは,こちら

*2025 Salesforce Success Metrics Segment Highlights study. Data is from a survey of 300 biotech, pharma, and medtech customers using the Platform. Salesforce customers across the US, Canada, UK, Germany, France, Australia, India, Japan and Brazil conducted from June 17 to July 4, 2025. Results were aggregated to determine the average perceived customer value from the use of Salesforce. Respondents were sourced and verified through a third-party B2B panel.

This article may include references to services or features that are still in development and are unreleased. Customers should make their purchase decision based on fully released and available features.

 

●問い合わせ先
(株)セールスフォース・ジャパン
https://www.salesforce.com/jp/