2022-3-28
コニカミノルタ(株)(以下,「コニカミノルタ」)と丸紅(株)(以下,「丸紅」)は,高齢化社会の課題解決に向けて介護現場のデジタルトランスフォーメーション(以下,「DX」)に寄与するため,丸紅がコニカミノルタQOLソリューションズ(株)(以下,「コニカミノルタQOL」)に出資することに合意し,2022年3月25日に出資契約(以下,「本契約」)を締結した。本契約により,コニカミノルタQOLの保有株式はコニカミノルタ51%,丸紅49%となる予定。
【背景と狙い】
コニカミノルタQOLは,超高齢社会を迎えた日本の介護に関する様々な社会課題に対し,介護施設のDX化により,スタッフの業務効率化と施設利用者に対するケアの品質向上や,高齢者のADL*1(Activities of Daily Living:日常生活動作)の維持,向上を目指している。コニカミノルタが創業以来培ってきた画像センシング技術と,介護現場の知恵や経験を融合して「HitomeQ(ひとめく)ケアサポート」を開発した。現状の課題分析をはじめとして,DXの導入とオペレーション定着,さらに,今後ますます期待される科学的介護や個別ケア実現に向けたデータ活用まで,介護施設の業務をトータルに支援している。
今後,コニカミノルタと丸紅は,日本の超高齢社会における課題解決を共通の目的として,丸紅が持つネットワークやアセットを活用して協業していく。さらに,日本ならではの介護パッケージとして海外へ展開し,世界の介護現場を変革するための事業活動を進めていく。
*1: 移動・食事・排泄・更衣・入浴などの日常生活の最低限の動作のこと
【HitomeQ(ひとめく)ケアサポートについて】
「HitomeQ(ひとめく)ケアサポート」は,居室の天井に行動分析センサーを設置し,施設利用者の行動パターンから生活リズムを導き出し,見守り機能として介護士のスマートフォンに映像で通知すると共に,行動を直上から全体に俯瞰し分析するシステム。利用者の小さな変化も捉え,ケア品質に充てることで,人材不足が深刻化する介護業界において,データに基づいた新たな介護業務支援をトータルで行うことが可能になる。
また,取得したデータを分析することで,介護施設の業務実態を可視化し,より良いオペレーションを提案するコンサルティングサービスも展開している。2021年から「HitomeQ(ひとめく)ケアサポート」をサブスクリプションでも提供しており,初期費用を抑えることで,より多くの介護施設をDX化し,効率運営に貢献していく。
コニカミノルタと丸紅は,コニカミノルタQOLを通じて,業界を越えた様々なパートナーと共に,介護にかかわる全ての人たちと一丸となり,QOL(Quality of Life:生活の質)を高める世界を創っていく。
【コニカミノルタQOLの概要】
会社名:コニカミノルタQOLソリューションズ(株)
代表者:代表取締役社長 三浦 雅範
設立:2018年12月1日
本社:東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 JPタワー
所在地 東京都中央区八丁堀三丁目27番10号 八丁堀プラザビル
株主:コニカミノルタ51%,丸紅49%(本契約締結以降)
従業員数:35名(2021年4月現在)
事業内容:介護業務に係る製品,情報システム及びサービスの開発,販売,コンサルティング
ホームページ:https://hitomeq.konicaminolta.com
関連リンク
HitomeQ(ひとめく)ケアサポート
コニカミノルタQOLソリューションズ
●問い合わせ先
コニカミノルタ(株)
https://www.konicaminolta.com