2025-4-12

バイエル薬品ブース
バイエル薬品が2023年に発売したマルチペーシェントユースインジェクションシステム「MEDRAD Centargo CT インジェクションシステム」は,従来のシリンジを使用したインジェクタとまったくコンセプトが異なるソリューションである。検査ごとの造影剤や生理食塩水の充填の不要化やエアマネジメントの自動化は,造影CTが持つ課題を解決し,患者,医療従事者双方にとってより良い検査を実現する可能性を持つ。ITEM2025のブースでは,「DO LESS. CARE MORE. 患者さんの未来をもっと考えませんか?」をテーマに,Centargo CTが提案する新しい検査のあり方をデモ機を通じて体感できる展示を行った。
造影CTにおいては,例えば生理食塩水の使い方や患者へのケア時間の確保,エアの混入といった課題がある。ブースでは,これらの6つの疑問を挙げ,Centargoを使用することで解決できる可能性を提示した。例えば,Centargoは生理食塩水や造影剤のボトルから使用分が24時間連続使用可能なデイセットに入る独自の仕組みを採用している。そのため,検査ごとのシリンジの交換が不要で,患者ラインを交換するだけで次の検査に移行できる分,患者ケアに時間を時間を使えるようになるほか,心臓CTなどでの造影剤や生理食塩水のフレキシブルな設定が可能になる。また,エアの混入については,エアの検出と除去を自動化し,さらに溶液中のエアを浮かび上がらせて排出する仕組みも搭載することで,より安全・安心な検査を実現している。ブースでは,これらを実現するCentargoの機能が5台のデモ機で紹介された。

マルチペーシェントユースインジェクションシステム
「MEDRAD Centargo CT インジェクションシステム」

来場者は,もっとも関心がある造影CTに関する疑問に投票

ブース内ではそれぞれの疑問の解決策が提案され,デモ機で体験できる。

上部に設置したボトルからデイセットに,検査ごとに使用した分だけの生理食塩水や造影剤が補充される

患者ラインを交換するだけで次の検査に移行可能

内部に設置されたエア検出センサー
また,線量管理システムで大きなシェアを占める「Radimetrics」は,Centargoをはじめとするインジェクタと連携し,線量情報に加え,造影検査情報の記録・管理を行う「Total Dose Management」が提案された。そのほかに,循環器血管用インジェクタとして国内初のデュアルヘッド(シリンジ)を採用した循環器血管撮影用造影剤注入装置「Arcatena」も展示された。

線量管理システム「Radimetrics」が提案する「Total Dose Management」

国内初のデュアルヘッドシリンジを採用した循環器血管撮影用造影剤注入装置「Arcatena」
●お問い合わせ先
社名:バイエル薬品株式会社
住所:〒530-0001大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼタワー
Mail:BYL-RAD-CS@bayer.com
URL:https://radiology.bayer.jp/