パナソニックヘルスケアは，7月下旬に発売となる「在宅医療共有システムMedicom HCLink」をはじめ，病院・診療所・保険薬局向けの各種システムを来場者にアピールした。

在宅医療共有システムMedicom HCLinkは，在宅医療を支える医師，看護師，介護士，薬剤師，ケアマネージャーの情報共有を支援するクラウドサービスで，医師からの指示内容や看護・介護記録，服薬管理，チームのスケジュールなどを，ノートPCやタブレットを使って閲覧・入力できる。タブレットでも閲覧・入力しやすいUIを備え，文字情報だけでなく画像も共有できるため，患者の身体状況などを伝えやすい。また，電子カルテシステム「Medicom-HRⅢ」や薬歴システム「PharnesⅢ-MX」と連携できるため，データ入力の二度手間がない。

診療所向けの医事一体型電子カルテシステム「Medicom-HRⅢ」のオプションサービスとして，院内における看護師の業務を支援する「タブレット医療支援」を展示した。医師が電子カルテに入力した処置や検査の指示内容がリアルタイムにタブレットに反映され，実施入力もできるため，電子カルテ端末を置くスペースを省略できる。

病院向けシステムとして2015年初めに発売した電子カルテシステム「Medicom-HS」は，オーダリング機能を搭載せず，紙カルテ運用を行ってきた小規模病院が電子化する際に導入しやすいシステムとなっている。表示内容は端末ごとにカスタマイズが可能。カレンダーボード機能では，1画面でバイタルや処方内容，食事などを日付ごとに俯瞰でき，病棟業務を支援する。

在宅医療共有システムMedicom HCLinkのホーム画面	患者にかかわる各職種がテキストや画像を使って簡単に情報共有できる。（Medicom HCLink）
電子カルテシステム「Medicom-HRⅢ」コーナーでは，各種オプション機能を紹介	「タブレット医療支援」では患者が一覧で表示され，現在の状況や検査・処置の内容を把握しやすい。
病院向け電子カルテシステム「Medicom-HS」のカレンダーボード機能。病棟業務に必要な患者情報を1画面で確認できる。