ランサムウエア被害時の事業継続を支援する
「AppCheck」を展示したキヤノンITソリューションズ

キヤノンITソリューションズは，各種セキュリティソリューションを「SOLTAGE」のブランドの下に展開している。SOLTAGEでは，エンドポイント向け，基幹システム向け，ネットワーク向けのセキュリティソリューションをラインアップしており，医療機関で欠かすことができなくなっているITインフラサービスを提供することで，病院が診療や病院経営に専念できる環境をめざしている。

展示では，SOLTAGEのラインアップの一つであるランサムウエア対策ソフト「AppCheck」を紹介した。近年，医療機関での被害が報告されているランサムウエアに対しては，被害に備えてバックアップを取る，EDR/MDR，ホワイトリスト型アンチウイルスといった対策が取られている。AppCheckは，独自の状況認識技術によりファイルをモニタリングしてファイルの変化（ランサムウエアによるファイル毀損）を検知し，不正操作のプロセスを遮断する。ウイルスパターンファイルを使用せず，拡張子の変化を認識する方法のため，未知のランサムウエアにも対応できる。また，万が一ファイルが暗号化された場合には，リアルタイムバックアップ・復元機能で，ファイルを元の状態に戻すことができる。
一般的なランサムウエア復旧対策ツールと比べ，AppCheckは導入のしやすさが特長で，安全なファイルや領域を定義するポリシー設定の作業は不要（必要に応じて設定可能）で，導入工数やコスト，メンテナンスの負担を軽減できる。端末数などに応じて構成・提供され，診療所から大規模病院までのBCP対策を支援する。インターネット接続がない閉域網の環境でも稼働が可能となっている（導入時やアップデートはインターネット接続が必要）。
また，オプションでクラウド型管理コンソール「AppCheck CMS Cloud」も提供され，Webブラウザの管理画面でクライアント端末を一括管理することができる。

簡単に手間なくランサムウエア対策を行える「AppCheck」

ランサムウエアによるファイル毀損検出・防御，バックアップでBCPを支援

AppCheckの動作イメージを動画で紹介