エルピクセル,検出精度の改善を図り続ける画像診断支援ソフトウエア「EIRL」シリーズを紹介

2025-8-8


医療安全に貢献する画像診断支援AI「EIRL」シリーズを展示したエルピクセル

医療安全に貢献する画像診断支援AI「EIRL」シリーズを
展示したエルピクセル

エルピクセルは,AI技術を用いた画像診断支援ソフトウエア「EIRL」シリーズを展示し,医療機関の安全管理支援をアピールした。開業医がダブルチェック目的に,また検診施設が見落とし防止や人手不足対策として導入するケースが増加しているという。開発・製造・販売を一貫して行う強みとして,フィードバックを製品開発に生かしやすく,リリース後も定期的にバージョンアップを重ねており,すべてのユーザーが常に最新のモデルを利用することができる。

胸部X線画像から異常陰影の候補点を検出する「EIRL Chest Screening」は,4所見(結節影,浸潤影,間質性陰影,無気肺)または肺結節のみを検出することができ,加えて5つの計測(胸腔内の空気含有面積,心胸郭比,縦隔比,大動脈弓の径,肋骨横隔膜角)と過去画像との比較が自動で行われる。日本放射線技術学会が公開しているデータセットを基にした検証では,肺結節の検出精度は,検出が困難な肺結節影(読影難易度1〜5の3)でも感度90.0%の結果を示している。また,自動計測により複数の医師が計測する場合にも計測誤差を抑制できる。過去比較では,経時的変化を画像上に表示する機能を有し,変化の内容(増大や減少)によって□や〇で表示され,一目で把握しやすい。

「EIRL Chest Screening」異常陰影候補の検出結果表示

「EIRL Chest Screening」異常陰影候補の検出結果表示

 

自動計測により医師間の計測誤差を抑制できる。

自動計測により医師間の計測誤差を抑制できる。

 

頭部MR画像から脳動脈瘤候補点を検出する「EIRL Brain Aneurysm」は,2025年6月に発売した新モデルで検出精度が改善したことをアピールした。2mm以上の脳動脈瘤の候補点を4つまで検出して表示する機能を有し,新モデルでは追加学習とアルゴリズムの見直しにより,高い検出感度(92.3%)を維持したまま1症例あたりの偽陽性の数を0.88まで改善している。

アルゴリズムの見直しにより偽陽性が改善した「EIRL Brain Aneurysm」

アルゴリズムの見直しにより偽陽性が改善した「EIRL Brain Aneurysm」


国際モダンホスピタルショウ2025
    TOP