メドレー,電子カルテシステム「MALL」などに実装予定の生成AIへの取り組みアピール
2025-8-12

約20年の実績を持つ電子カルテシステム,
業務支援システムを紹介したメドレー
メドレーは,電子カルテシステムと業務支援システムを紹介するとともに,開発中の生成AI機能「MEDLEY AI CLOUD」への取り組みをアピールした。
中小病院向け電子カルテシステム「MALL」とクラウド型共通患者カルテ「MINET」は,子会社のパシフィックメディカルが開発したシステム。メドレーは2025年9月に同社を吸収合併することを発表しており,一体となって事業を展開していくことを周知した。
MALLは,機能や設定,レイアウトなど,ユーザーのニーズに応える柔軟性や,部門システムとの高い連動性が特長で,従来のオンプレミス版に加え,年内にクラウド版の発売を予定している。MEDLEY AI CLOUD については,医師の診療記録や病名情報などから文書を自動作成する退院サマリー自動生成機能の試験導入が始まっており,医療機関の生産性向上や働き方改革への貢献が期待される。
MINETは,医療・介護地域連携やグループ法人内施設の患者情報を統合するシステムで,電子カルテやレセコン,介護システムなどから15分ごとに情報を自動集約し,リアルタイムに参照することができ,BCP対策にもつながる。この基本機能に加え,コミュニケーションや病院経営を支援する機能が多数用意されている。他施設・多職種間でのグループチャットは,現在提供しているブラウザ版に加えてアプリ版を準備中で,在宅医療などでの利便性が向上する。経営支援ではベッド稼働率などを一覧できるダッシュボードや,紹介元実績,ベッド管理,患者マッチングなどの機能を利用できる。

ニーズに応える柔軟性が特長の中小病院向け電子カルテシステム「MALL」

地域連携をトータルにサポートするクラウド型共通患者カルテ「MINET」
産婦人科向け業務支援システム「@link」は,集患から出産後までをトータルに統合管理・サポートするシステム。予約・受付では,メールや専用アプリで患者とつながり,妊娠週数に合わせた予約制御や情報発信,Web問診,デジタル診察券,診察呼び出し,オンライン決済などの機能を提供,業務の効率化や利便性の向上を実現する。小児科併設施設では産後の予防接種管理もサポートするほか,不妊治療施設でも高い導入実績を持つ。

専用アプリで患者とつながる産婦人科向け業務支援システム「@link」