Salesforce,自律型AIエージェント「Agentforce」やヘルスケア業界向けのコネクテッドプラットフォーム「Health Cloud」など医療DXソリューションを提案
2025-8-20

「Agentforce」「Health Cloud」「Tableau」
「Slack」を紹介したSalesforce
Salesforceは,自律型AI エージェント「Agentforce」やヘルスケア業界向けのコネクテッドプラットフォーム「Health Cloud」など医療DXを促進する4つのソリューションを提案した。
Agentforceは,生成AIを用いて会話ベースで外来の予約受付,予約確認,患者サマリ作成を自動で行う。これにより,電話対応や予約業務が効率化される。

自律型AIエージェント「Agentforce」の診療への活用
Health Cloudは,電子カルテや全国医療情報プラットフォーム,介護システムなどと連携し,情報を統合管理する。統合したデータは医療機関の情報基盤として利用でき,業務の効率化や情報共有による医療の質と患者サービスの向上に役立てることが可能となる。

「Health Cloud」によるデータの統合管理と利活用
データ活用に関しては,BIツール「Tableau」に生成AIを組み合わせて効率的な分析を可能にするソリューションを紹介した。医療機関内のデータを基に,経営にかかわるデータの分析を行える。生成AIにより会話形式 で分析を行い,グラフを作成するといった機能も開発している。なお,生成AIについては,「Einstein Trust Layer」によりデータ内のプライバシーを保護するとともに,セキュリティを保護。AIによる分析結果の安全性と正確性を向上させている。

生成AIにより効率的なデータ分析を行える「Tableau」
また,AIエージェントに対応したWork OSである「Slack」に関しては,医療機関内外との連携を提案した。グループ単位のチャネル機能で情報共有を図り,チーム医療の質を高める。さらに,調剤薬局の疑義照会にも活用することが可能だ。今後は医療機関内の端末として,PHSに代わりスマートフォンが普及することが予想され,「Slack」のようなプラットフォームの需要が伸びると期待されている。

コミュニケーションと生産性向上を高める「Slack」