TXP Medical,救急医療DXの知見を生かした音声入力アプリや医療記録自動作成ソリューションを展示
2025-8-20

医師が開発した救急医療システムで急成長する
TXP Medical
TXP Medicalは,音声入力と生成AIによるカルテ作成アプリ「SpeechER」と,生成AIと独自の医師アルゴリズムで各種医療文書を作成する「NEXT Stage Document Assistant(NSDA)」を展示した。TXP Medicalは,大病院の救命救急センターに特化して患者情報をデジタル化し一元管理する「NEXT Stage ER(NSER)」を核に,医療AI技術の開発,データの利活用のためのソリューションを提供している。NSERは,大学病院を中心に全国で80施設を超える施設で稼働している。
SpeechERはスマートフォン用のアプリで,医療者が自然に話した内容を音声認識と生成AIによって,主訴や現病歴など電子カルテ記載に適した形式に自動変換する。変換された記録内容はQRコードで電子カルテに取り込むことが可能だ。そのほか紹介状やお薬手帳などの内容は,スマホのカメラを使ってOCRで文字変換できる。現在は救急外来の初療記録,看護記録としてリリースされており,今後,一般外来や病棟向けなどのテンプレートも追加される予定だ。

音声入力と生成AIによるカルテ作成アプリSpeechER
NSDAは,電子カルテ内のテキストや検査データなどを基にして,生成AIと医師アルゴリズムにより,診療情報提供書や各種サマリーなどを自動で生成するシステムだ。電子カルテからのデータ抽出にDWH(data warehouse)を介することでデータの正規化を行い,また,生成AIだけでなく同社の医師エンジニアが開発したアルゴリズムを搭載することで,医療情報としての正確性やカスタマイズ性の向上,コスト削減を実現している。作成可能な文書は,診療情報提供書(転院目的,かかりつけ医向け,返書など),退院サマリー,転科サマリーなどで,作成時に文書を選択して作成を行う。NSDAは,横須賀共済病院,亀田総合病院などに導入されている。

生成AIと医師アルゴリズムから医療文書を自動生成するNEXT Stage Document Assistant

診療情報提供書や退院サマリーを自動で作成