ITEM2014 PSP ブースレポート
症例検索やカンファレンスに威力を発揮する症例ファイル管理システム「EV Palette」など,各種システムを紹介
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2014-4-25
PSP ブース
PSPは,「選ばれる 進化する Radiology System」をブースコンセプトとして,PACS「EV Insite net」をはじめ,症例ファイル管理システム「EV Palette」,マンモグラフィ専用画像ワークステーション「EV Insite M」などを紹介した。
PSPの各製品は,医療現場に適したシステム構築をすることで,業務の効率化と医療の質の向上をめざしている。EV Insite netを中心に,撮影室・読影室などの院内配信・院外連携をシームレスに行う。症例ファイル管理システムのEV Paletteでは,PACSやレポートシステムと接続することで,より直観的な画像閲覧を可能にし,症例整理・カンファレンス・教育の場面などでストレスのない症例データ参照を実現する。(4月13日取材)
●“マインドマップ”で,直観的な症例データの活用を実現するEV Palette
EV Paletteは,症例データ作成の手間を減らしたい,整理や閲覧を簡便に行いたい,迅速な症例検索をしたい,関連資料や文献とリンクさせたいなどの声に応えた,症例ファイル管理システム。PACSのEV Insite netやレポート作成ソフトのEV ReportといったPSPの各システムとシームレスに連携する。
PDF,Microsoft Word,PowerPointなどのデータ形式にも対応。PACSとダイレクトにリンクしていることで,症例ファイルの作成・編集(貼り付け・呼び出し)がスムーズに行える。個人情報のマスキング処理機能を有し,匿名化の手間を省くことで,症例問題集や学会発表用スライド,症例データベースの共有が簡単に行える。また,問題作成・解答機能が搭載されており,解答者の確認や解説・解答へのパスワード設定など,教育用の問題集としても活用できる。
従来,症例ファイル管理は,症例ごとにフォルダへキー画像のキャプチャやレポート,関連ファイルをまとめて入れてリスト管理されることが多かった。しかし,いざ症例を参照する際,フォルダ内のファイルを探したり,キャプチャ画像とは別にビューワで対象スライスを探し直したり,画像コントラストを変えるなど,膨大な手間と時間がかかっていた。EV Paletteでは,ファイリングデータを直観的に配置するインターフェイスに“マインドマップ”を採用。症例に関するあらゆる情報を自由な発想でまとめることができる。簡単シンプルに整理・閲覧可能で,さまざまなシーンでストレスなくデータを活用できる。マインドマップは,1つのシート内において,ユーザーの頭の中の状態をグラフィカルかつフレキシブルに再現させる。そして,画像の任意のスライスポジションが,そのままサムネイル・初期表示のポジションになり,直観的にファイルを見つけ出せ,症例データ閲覧までの時間を大幅に削減できるのが大きな特長である。画像はビューワともリンクし,見たい症例をクリックすればキー画像のキャプチャが開くのではなく,初期表示がそのまま読影時のビューワの状態で表示される。レイアウトや表示画像まで同じ状態で呼び出せるので,すぐに次の作業へと進むことができる。
カンファレンスでは,複数の症例を検討することが多い。症例のキー画像を改めて検索するなどの手間を大幅に削減でき,ストレスのない症例供覧を実現。スムーズなカンファレンス進行を支援する。さらに,タブレット端末でPACS画像を参照可能なWeb型ビューワ「W-EV Palette(ウェブ パレット)」の活用で,より効率の良い症例検討が可能となる。参加者は,W-EV Paletteを利用することで,間近で症例データを参照できる。カンファレンス進行中でも,同一症例のデータにアクセスすることが可能で,供覧画面とは別に関連文献ファイルの参照や既往歴など患者情報の確認,異なるスライス画像を表示させることもできる。供覧画像のページングや階調,白黒反転,拡大・縮小といった操作が個々のW-EV Paletteから指1本で行うことが可能。EV Paletteと同様,ファイルを開けばすぐに必要なスライスポジションが表示され,思考を止めずに検討することができる。
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●他検査との比較も容易に行える,マンモグラフィ専用画像ワークステーション「EV Insite M」
EV Insite Mは,高精細モノクロモニタと専用ビューワを組み合わせることで,マンモグラフィ画像のモニタ読影に最適な環境を提供するワークステーション。マンモグラフィ専用画像表示エンジンによって,DICOM画像をネットワーク状態にかかわらず高速で表示できる。決まった手順で読影できる専用画像表示プロトコール機能を採用し,読影医の好みに応じたレイアウト設定を実現。画面切り替えも容易に行えることで,スムーズなワークフローを実現する。
さらに,マンモグラフィの読影で必要な操作は,いずれもシンプルな操作のみで行えるようにした。拡大鏡や虫眼鏡では,拡大鏡内の表示箇所の移動や表示領域サイズの調整,拡大率の変更と,虫眼鏡機能で見たい部分の拡大表示をマウス操作のみで実施できる。乳房領域のみの白黒反転や階調プリセットなどの画像編集や操作機能も充実。同一視野画像においては,連動スクロール・拡大・縮小表示が行え,左右一対の画像では胸壁を挟んで対象に連動表示し,比較読影をアシストする。また,ページングを用いることで過去画像と同一視野・側性の画像表示が時系列に表示でき,経時的変化の把握に役立つ。
このほか,超音波診断装置やMRIなど,マンモグラフィ以外のモダリティ画像も並列表示でき,読影効率の向上につながる。トモシンセシスにも対応しており,通常のマンモグラフィ画像と同様に扱うことが可能で,2Dと3Dの表示切り替え,比較やページングも簡単に行える。
●お問い合わせ先
PSP株式会社
住所:東京都港区西麻布4-16-13西麻布28森ビル 販売企画部マーケティング課
TEL:03-5485-1028 FAX:03-5485-2479
E-Mail:quicken@psp.co.jp
URL:http://www.psp.co.jp