ITEM2015 パナソニックメディカルソリューションズ ブースレポート
4Kテレビ(モニタ)と4Kタブレットを用いたマンモグラフィカンファレンスシステム「Plissimo MC」を発表
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2015-4-27
パナソニックメディカルソリューションズブース
パナソニックメディカルソリューションズは,「Plissimo」シリーズを中心に,院内のフィルムレス運用や地域医療連携における画像共有のためのソリューションを紹介した。パナソニックの画像・映像技術は映画や放送などの分野でもプロフェッショナルから高く評価されており,Plissimoシリーズにもその技術が生かされている。特に今回は,新製品として,4Kテレビ(モニタ)と4Kタブレットを用いたマンモグラフィカンファレンスシステム「Plissimo MC」を展示した。ハードウエア,ソフトウエアともに,最新の技術が採用され,高精細なマンモグラフィ画像を大画面で参照することが可能である。さらに,Plissimoシリーズの中核をなす病院向け多機能PACS「Plissimo EX」のデモンストレーションがあったほか,マンモグラフィ専用画像ワークステーション「Plissimo MG」も広いスペースを確保して来場者に説明が行われた。参考出品としては,業務用ノートPC「タフブック」にDICOMゲートウェイ「Plissimo GW」をインストールしたモデルや,「Recorded Delivery System」を展示した。(4月18日取材)
●高精細な大画面でカンファレンスができるPlissimo MC
新製品のPlissimo MCは,4Kタブレットの「タフパッド 4K UT-MA6」をPlissimo MGなどのマンモグラフィ診断用のワークステーションに接続して,DICOM Q/Rによって画像を取得する。タフパッド 4K UT-MA6には,ビューワソフトウエアがインストールされており,取得した画像を参照できるようになっている。このため,新たにソフトウエアを追加する必要はない。タフパッド 4K UT-MA6は,20型モニタというワイドサイズでありながら,重量は2.54kgという軽量化を実現しており,無線LAN環境が整った施設であれば,どこでもすぐにカンファレンスを行える。さらに,4Kテレビや4KモニタとMini DisplayPortケーブルで接続すると,タブレットの画像をさらに大画面で観察できるようになる。ブース内では,タフパッド 4K UT-MA6と「VIERA」ブランドの4Kテレビとを接続しプレゼンテーションを行っていた。
従来のカンファレンスは,プロジェクタを用いることなどにより,高精細のマンモグラフィ画像を高画質のままで観察することが困難であった。また,ワークステーションとプロジェクタの接続ができないといった問題もあった。Plissimo MCはこうした問題を解決し,効率的なカンファレンスを可能にする。なお,Plissimo MCはDICOM規格対応なので,マンモグラフィに限らず,CT,MR画像を用いたカンファレンスも行える。
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●操作性をさらに向上したPlissimo MG
使いやすさに定評のあるPlissimo MGは,さらに操作性を高めている。レポート画面のインターフェイスを見直し,より視認性に優れ,少ない操作手順でレポートを作成できるようにした。このレポートは,日本乳がん検診精度管理中央機構のガイドラインに準拠している。高精細なマンモグラフィ画像を表示でき,左右の乳房の自動位置合わせやサムネイルからドラッグ・アンド・ドロップによる画像表示など,読影医の負担を軽減する工夫がなされている。さらに,快適な読影を可能にするデバイスとして,マウスの形状をした専用インターフェイスを用意している。デバイス上にボタンが配置されており,白黒反転や過去画像比較,ピクセル等倍表示などをユーザー自身が設定できる。
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●施設内の医用画像の統合管理や地域医療連携への展開を可能にするPlissimo EX
病院向けPACSとして展開しているPlissimo EXはスピーディな画像表示や検索機能などが特長のシステム。ITEM会場では「院内・院外を『つなぐ』ソリューション」として,施設内での運用や病診連携,病病連携といった地域医療連携におけるネットワークを紹介していた。遠隔画像診断では,連携先医療施設との間でシームレスな画像診断・参照環境を構築できる。例えば,連携先の医療施設の医師が在宅医療の場で,タブレットを用いて画像を参照するといったことも可能である。全国各地で進められている地域包括ケアにおいて,Plissimo EXを導入することで,画像診断・参照環境の充実化が図れると期待される。また,Plissimo EXは,クラウドサービスも提供しており,PACS内のデータのバックアップ保存などにも対応する。災害時に医用画像を消失するリスクを低減し,BCPの対策としても有用である。
●動画像の有効な活用を実現するPlissimo GWやRecorded Delivery System
業務用ノートPCのタフブックと組み合わせて紹介されたDICOMゲートウェイのPlissimo GWは,DICOM非対応の内視鏡装置や超音波診断装置の静止画・動画像をPACSに保存できるようにする。これにより,施設内で発生する医用画像・動画像の一元管理が可能になる。施設内で持ち運んでフレキシブルに使用することを想定して,ITEMでは,タフブックを使ってデモンストレーションが行われた。同じく参考出品されたRecorded Delivery Systemは,内視鏡の動画像や術野カメラの映像をフルハイビジョンで,ブルーレイディスクやハードディスクに録画して,施設内に配信できるシステムである。
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●お問い合わせ先
パナソニック メディカルソリューションズ株式会社
住所:大阪府門真市元町22番6号
TEL:06-6907-6211
URL:http://www.panasonic-healthcare.com/jp/plissimo/