ITEM2018 日立製作所 取材速報 
逐次近似処理技術“IPV”により高画質と低被ばくを両立する64列マルチスライスCT「SCENARIA View」を発表


2018-4-14

富士フイルムメディカル(旧 富士フイルムヘルスケア)


日立製作所ブース

日立製作所ブース

日立製作所は,初日(13日)10時15分より新製品のアンベールイベントを行い,同日に販売開始となった64列マルチスライスCT「SCENARIA View」をお披露目した。展示テーマ“Creating new value through innovation and digital technologies”を掲げ,イノベーションと,AIやIoTといったデジタルテクノロジーで社会の課題を解決する製品ソリューションを展示した。
新製品のSCENARIA Viewは,新開発の逐次近似処理技術“IPV”によりFBPと比べ最大90%のノイズ低減,最大83%の被ばく低減と,フルIRにも匹敵する高画質と低被ばくの両立を可能にする。80cmの大開口径ガントリを搭載し,横スライドも左右動20cmへと拡大。撮影範囲の自動設定や高速画像再構成によるスループットの向上,3ユニット構成という設置性の高さも特長となっている。

ステージプログラムでも紹介された新しい取り組み“DI×AI(Diagnostic Imaging with AI)”(W.I.P.)は,画像診断にAIを取り込むことで診断の質や効率の向上をめざすもの。日立のAIは,医師の知見を基にしたルールベース法とディープラーニングを融合することで,AIの示す結果の根拠を説明できるという利点を有する。会場では,肺がんの検出から解析,レポートまでの画像診断支援を紹介した。

オープンMRIを中心に手術室環境をトータルに提案するデジタル手術支援ソリューション「OPERADA」エリアでは,MR(Mixed Reality:複合現実)ヘッドマウントディスプレイ「Microsoft HoloLens」(マイクロソフト社)で手術室を体感できるコンテンツや,2018年3月に発売した手術ナビゲーションシステム「OPERADA Arrow」を展示した。新開発のMRコンテンツは,実空間上に仮想のデータを重ねて表示できるHoloLensの特徴を生かし,手術室環境の提案などに活用される。

新製品の腰椎・大腿骨用のX線骨密度測定装置の新製品「ALPHYS LF」も実機を展示した。従来製品「DCS-900FX」と比べてアームがより広く開口するようになったことで,一般撮影装置のX線管と干渉を避けることができ,被検者が移動することなくX線検査と骨密度検査をスムーズに連続して行うことができる。

MRIシステムは,1.5T超電導MRI「ECHELON Smart」と3T超電導MRI「TRILLIUM OVAL」の2台を実機展示した。静音機能や設置性に特長があるECHELON Smartは,発売から約1年で世界販売台数58台と好調に実績を積み重ねている。静音化技術 “SmartCOMFORT”は,DWIにも適用可能となった。

超音波診断装置は,シリーズハイエンドの「ARIETTA 850」をはじめ3製品を展示した。ARIETTA 850はアプリケーションが進化し,従来は別々に測定する必要があったSWM(Shear Wave Elastography)と肝線維化を反映するLF Indexを同時に測定する“Combi-Elasto”が可能になり,肝臓のルーチン検査に簡単に組み込むことができ,鑑別診断に貢献すると期待される。

除幕式ではヘルスケアビジネスユニットCEOの渡部眞也氏が挨拶

除幕式ではヘルスケアビジネスユニットCEOの渡部眞也氏が挨拶

 

64列マルチスライスCT「SCENARIA View」

64列マルチスライスCT「SCENARIA View」

 

高画質・低被ばくを両立する逐次近似処理技術“IPV”

高画質・低被ばくを両立する逐次近似処理技術“IPV”

 

ステージでも“DI×AI(Diagnostic Imaging with AI)”(W.I.P.)をアピール

ステージでも“DI×AI(Diagnostic Imaging with AI)”(W.I.P.)をアピール

 

小結節の検出などで読影を支援するDI×AI(W.I.P.)

小結節の検出などで読影を支援するDI×AI(W.I.P.)

 

デジタル手術支援ソリューション「OPERADA」ではMicrosoft HoloLensを用いたコンテンツを展示

デジタル手術支援ソリューション「OPERADA」ではMicrosoft HoloLensを用いたコンテンツを展示

 

手術ナビゲーションシステム「OPERADA Arrow」のデモンストレーション

手術ナビゲーションシステム「OPERADA Arrow」のデモンストレーション

 

アームが大きく開くX線骨密度測定装置「ALPHYS LF」

アームが大きく開くX線骨密度測定装置「ALPHYS LF」

 

静音化などが特長の1.5T超電導MRI「ECHELON Smart」

静音化などが特長の1.5T超電導MRI「ECHELON Smart」

 

アプリケーションが進化した超音波診断装置は「ARIETTA 850」

アプリケーションが進化した超音波診断装置は「ARIETTA 850」

 

 

●お問い合わせ先
社名:株式会社日立製作所
住所:東京都台東区東上野 2-16-1 上野イーストタワー
URL:www.hitachi.co.jp/healthcare

富士フイルムメディカル(旧 富士フイルムヘルスケア)


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