ITEM2024 ネットカムシステムズ ブースレポート
ニーズの高まるトモシンセシス読影を支援する「mammodite」の高速表示や拡張性の高さを紹介
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2024-5-9
ネットカムシステムズブース
ネットカムシステムズは,例年より大きなブースを構え,自社開発の乳腺画像診断ワークステーション「mammodite(マンモディーテ)」を展示した。ブース内に設けた模擬読影ルームにEIZO,バルコ,JVCケンウッドの12MPモニタを設置し,データ容量の大きいマンモグラフィ画像,トモシンセシス画像を高速に表示できるmammoditeの性能をデモンストレーションで紹介した。また,今回は,放射線部門システムや既読管理システムなどの販売・開発を行う東北メディサ社とのコラボレーションも紹介。mammoditeの柔軟性・拡張性の高さを生かして他社システムと連携することで,業務効率や医療安全の向上に寄与できることをアピールした。
●診療報酬加算が新設されたトモシンセシスの読影を支援するmammodite
2024年度診療報酬改定で乳房トモシンセシス加算が新設され,6月から算定できるようになることから,今後,トモシンセシスを導入・活用する施設が増加することが予想される。医療現場では,2Dにトモシンセシスが加わることによる読影医の負担が課題となっているが,検査数の増加でさらに負担が増えることが懸念される。その課題を解決する方策の一つが,読影時間短縮や読影医のストレス軽減につながるビューワの画像表示スピードの高速化である。mammoditeは2012年の発売当初から高速な表示スピードが最大の特長であり,継続してその性能に磨きを掛けてきた。今回の展示でも,高速表示を可能にする統合プロセスエンジン「APROS」の強化により,さらなるスピードアップを実現したことをアナウンスし,臨床導入・活用が加速すると見込まれるトモシンセシスの読影を強力にサポートする姿勢を示した。
ビューワやレポートシステムで構成されるmammoditeは,現場の医師,診療放射線技師の声を基に開発されていることも特徴で,寄せられる要望を取り入れた機能を多数搭載し,随時追加,ブラッシュアップしている。ガイドラインに準拠したレポートをビューワソフト上の操作だけで完成させることができレポートシステムは,マンモグラフィと乳房超音波による総合判定にも対応。マンモグラフィ,超音波のレポートに加え,総合判定のレポートも出せるようになっている。
mammoditeはガイドライン改定にも迅速に対応し,必要な機能・ソフトウエアを実装してきたが,今後もトモシンセシスの品質管理など各種ガイドライン,マニュアルの最新情報をキャッチアップして開発を進め,効率的で正確な乳腺画像診断をサポートしていく。
●高い拡張性,柔軟性で他社システムとも連携し,業務の効率化や医療安全に貢献
自社開発のmammoditeは,ユーザーのニーズに応じて開発・構築が可能な拡張性,柔軟性の高さも特長である。今回は,東北地域で導入実績のある東北メディサ社とのコラボレーションを紹介した。山形市に拠点を置く東北メディサは,宮城県,山形県を中心とした東北地方を基盤に事業を展開している企業で,放射線科向けには部門システムの「MedisaTron RIS」やレポートシステムの「MedisaTron Report」などを提供している。
展示では,MedisaTron RIS,MedisaTron Reportの既読管理機能とmammoditeを組み合わせた事例を紹介した。MedisaTronの既読管理機能は,読影を依頼した医師が電子カルテにログインすると未読のレポートがあることがポップアップで表示され,そこからレポートを表示して確認できる。レポートの確認,および患者説明をした後にレポート表示画面上にある「既読」「説明済」ボタンを押すことで,その日時も含めて記録される仕組みだ。ブースではほかにも,MedisaTron RISの患者被ばく線量管理機能なども展示し,mammoditeと連携してマンモグラフィ検査の線量情報を取得することで,ほかのモダリティと併せて線量管理を一元化できることを紹介。他社とのコラボレーションによりネットカムシステムズが有していないシステムと連携することで,業務効率の向上や医療安全に貢献できることをPRした。
●お問い合わせ先
社名:株式会社ネットカムシステムズ
住所:〒532-0003 大阪市淀川区宮原5-1-18 新大阪サンアールセンタービル16F
TEL:06-4866-6431
URL:https://www.netcam.co.jp/