RSNA 2023における特別ツアー
「Experience Center」

Bayer（バイエル）は，インジェクタやヘルスケアITソリューションをモダリティや病院システムなどを連携させてデータをつなぎ，データを活用することで，ワークフローの改善や医療の質・安全の向上，患者への快適性の提供などをめざしている。今回の展示では，病院における一連のデータ活用とそのメリットを患者の診療を軸に体験できるツアー「Experience Center」を実施した。展示内容にはまだ製品やサービスとなっていないものも含まれるが，製品だけではなくソリューションを提供することで医療課題の解決をめざすバイエルのビジョンを，ツアーを通じて来場者と共有した。

ツアーでは，肝臓MRI，乳房MRI，小児頭部MRI，心臓CTAの検査を受ける4人の患者のストーリーをなぞることで患者体験を紹介した。例えば，肝臓MRIを受ける患者のストーリーでは，自宅でスマートフォンなどから問診票を入力することで来院後に待ち時間なく検査に入れることや，検査前室では計測した体重をインジェクタと連携して適切な検査条件を設定したり，ビデオで検査内容やMRIの特徴を学ぶことでスムーズに検査を受けたりすることができる。検査室・操作室では，検査データを蓄積して分析することでより適切な検査の実施や標準化が可能になり，得られた画像を医師が読影する際にはAIプラットフォーム「Calanticデジタルソリューション」などを活用することで負担を軽減しながら医療の質を向上することができる。来院から検査，診断までデータをつなぐことで，患者，医療機関がともに多くのメリットを得られることを来場者に紹介した。

スタッフによる説明と視覚的な展示でバイエルが考えるこれからの医療を共有

肝臓MRI，乳房MRI，小児頭部MRI，心臓CTAの検査を受けるそれぞれの患者のストーリーを体験