フィリップス,移動型デジタルX線撮影装置「MobileDiagnost wDR」の発売イベントを開催
2014-11-26
移動型デジタルX線撮影装置
「MobileDiagnost wDR」
(株)フィリップスエレクトロニクスジャパン(以下,フィリップス)は,2014年11月4日に発売した移動型デジタルX線撮影装置「MobileDiagnost wDR」を披露する発売イベントを,11月25日(火)〜27日(木)の3日間,本社(東京都港区)にて開催した。このイベントはユーザーを対象にしたもので,担当者が装置の特長を説明するとともに,参加者は実際に実機に触れることができ,その操作性などを確かめた。
MobileDiagnost wDRは,フィリップスがCアームを除く移動型デジタルX線撮影装置として初めて日本国内に投入した装置。海外では2年ほど前から展開されているが,今回,軽量なカセッテ型ワイヤレスFPD「SkyPlate」やノイズ抑制処理技術“SkyFlow”の実装が可能になり,日本国内のニーズに応えられる仕様が整ったことから,満を持しての発売となった。
“動く一般撮影室”をコンセプトとしたMobileDiagnost wDRは,移動型装置としては市場最大の40kWの発生器を搭載し,病棟や手術室,ERなど,院内のどこでも一般撮影室と同等の検査を行えることが特長。X線管支持アームは±315°の回転が可能で,水平方向に700〜1250mm,高さ550〜2020mmに伸縮できることから,撮影部位へのアクセスが容易になる。本体の後輪は430mmと径が大きく,左右独立駆動のため,小回りの利く走行性・操作性となっている。
胸部のグリッドレス撮影をめざしたSkyFlowは,散乱X線を同定して減算する方法でグリッド装着時と同等のコントラストの良好な画像を取得でき,FPDによる従来撮影より約40%の被ばく線量低減も可能にする。また,SkyPlateは,厚さが16mm,重さが半切サイズで2.8kg,四つ切りサイズでは世界最軽量の1.6kg(ともにバッテリーを含む)と軽量で,女性でも扱いやすい。通信に用いられるWi-Fiは802.11 a/b/g/nの規格でW52,W53のチャンネルに対応しており,さまざまな無線機器が存在する医療現場でも混線せず安定して使用できる。
同社のハイエンドデジタルX線撮影装置「DigitalDiagnost」シリーズから画像処理技術“UNIQUE”や,X線発生器との一体型コンソール「Elevaワークスポット」を継承し,一般撮影と変わらぬ撮影環境を提供する。
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