AZE展2016 最終選考会を開催
—全国医用画像コンペティションと銘打ち,新たにニューカマー部門を設置
2016-5-31
MR部門賞の表彰風景
(株)AZEは2016年5月28日(土),キヤノンSタワー キヤノンホールSにて「AZE展2016—全国医用画像コンペティション—」の最終選考会を開催した。AZE展は,ワークステーションを用いた画像および画像解析技術の臨床的有用性を高め,最良の画像を生み出すことを目的に開催されており,今回で7回目となる。今回からサブタイトルとして「全国医用画像コンペティション」と銘打ち,AZE展に初応募する施設を対象としたニューカマー部門を新たに設けたほか,CT部門とMR部門をそれぞれ独立させ各部門の表彰を行った。
総応募作品数は60作品(ニューカマー部門:21,CT部門:24,MR部門:15)で,審査員長の似鳥俊明氏(杏林大学医学部放射線医学教室)ほか7名の審査員によるブラインドでの一次審査の結果,選定された15作品(各部門5作品ずつ)が最終選考会へと進んだ。最終選考会では,入賞者15名によるプレゼンテーションが行われ,各部門から部門賞それぞれ1作品と特別賞2作品が選ばれた。
開会に先立ち,(株)AZE代表取締役社長の奥野太郎氏が,「サブタイトルや部門別審査といった今回の新たな試みは,より多くの先生方に,より臨床的有用性の高い画像を作っていただくために,AZE展を情報交換の場として活用していただき,今後もしっかりとサポートしていきたいとの思いを込めた」と挨拶。また,キヤノングループが持つ優れた技術や開発力をAZEの製品に取り込みながら,ユーザーの期待に添えるような製品を作っていきたいとの抱負を述べた。
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続いて,入賞作品のプレゼンテーションが行われ,最終選考の結果,ニューカマー部門賞に小林隆幸氏(北里大学北里研究所病院)の「Dual Energy CTによる大腸術前画像」,CT部門賞に寺内ゆかり氏(小川赤十字病院)の「二相注入法を利用した食道癌術前シミュレーション」,MR部門賞に重永 裕氏(兵庫県立がんセンター)の「3D Phase Contrast画像と2D Cine-FIESTA画像の統合による脳表動静脈の鑑別」がそれぞれ選ばれた。また,阿部 駿氏(平鹿総合病院)の「特殊マスク画像を用いた高分解能VR画像の作成」(CT部門)と,大屋光司氏(翠清会梶川病院)の「リージョングローイングを利用した,AVMに対する簡易的feeder選定マルチレイヤー画像」(MR部門)が特別賞を受賞した。
審査員長の似鳥氏は,総評として,まず発表者のプレゼンテーション能力の高さに触れ,その上で,「発表者はワークステーションに搭載されたアプリケーションをフル活用し,臨床現場でなければ思いつかないアイデアを出されているが,何よりそのベースとなる元画像の作成法がきわめて洗練されてきており,アプリケーションの良さを際立たせている。これにより,画像解析がますます成熟してきている」と評価した。
〈入賞作品プレゼンテーション〉
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また,入賞作品のプレゼンテーションに引き続き,大友 邦氏(国際医療福祉大学)が座長を務め,特別講演3題が行われた。岩野晃明氏(徳島健生病院放射線科)は「進化するCT colonography」と題し,CTCの前処置法や大腸拡張におけるガスの注入法,大腸解析法について述べた。佐伯浩一氏(社会医療法人社団更生会 村上記念病院画像診断センター)は「3Dプリンターの使用経験」と題し,3Dプリンタでの造形の実際を紹介。最後に,静 毅人氏(高崎総合医療センター心臓・脳血管カテーテルセンター循環器内科)は「負荷心筋SPECTと冠動脈CTAおよび冠動脈MRAのフュージョン画像について」と題し,実臨床におけるフュージョン画像の活用および有用であった症例を紹介した。
〈特別講演〉
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●問い合わせ先
株式会社AZE
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