シーメンスヘルスケアがプレミアムハイエンド超音波診断装置「ACUSON Sequoia」を発表
2018-11-12
プレミアムハイエンド装置のACUSON Sequoia
シーメンスヘルスケア(株)は2018年10月26日(金),最新鋭のプレミアムハイエンド超音波診断装置「ACUSON Sequoia」を発表。同日より国内販売を開始した。
新技術“BioAcoustic Technology”など,シーメンス超音波診断装置の最先端技術を惜しみなく搭載している。BioAcoustic Technologyは,超音波検査の長年の課題である,年齢・体格など被検者の身体的特性や,検査施行者の習熟度により生じる画像のバラツキを低減する技術。組織密度,硬度,減衰など,被検者一人ひとり異なる組織の特徴をとらえ,それに対応して高精度な画像を描出する。また,深部用のトランスデューサは,40cmの深さまでの画像を得ることが可能である。さらに,焦点の調整が不要な“InFocus”技術による撮像時間の短縮,高出力電源構造がもたらす従来の6倍相当のエネルギー容量剪断波でのエラストグラフィにより高精度な肝硬度計測を実現。これまでの2倍の描出感度による造影超音波が可能である。
このほかにも,タップ操作で接続を切り替えられる“InTuneトランスデューサ”やパラメータの異なる4画像を同時に表示する“UltraArt”機能など,検査効率を向上する先進的な技術が採用されている。
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同日には,フォーシーズンホテル丸の内(東京都千代田区)において,記者発表会が行われた。超音波診断装置の最上位機種のお披露目とあって,同社の代表取締役社長兼CEOの森 秀顕氏のほか,Siemens Healthineers超音波画像診断事業責任者のロバート・トンプソン氏,同じく,超音波診断事業バイス・プレジデントプロダクトマーケティング&クリニカルマーケティングのデニス・マイスター氏が出席。冒頭挨拶に立った森社長は,シーメンスのイノベーションパワーで,医療を変えていくという姿勢を強調した。また,トンプソン氏は,エラストグラフィなどの技術が生まれた日本は,シーメンスの超音波画像診断事業にとって重要であると言及。超音波画像診断において日本は世界のリーダー的な存在であり,ACUSON Sequoiaの普及のカギを握る市場だと述べた。さらに,マイスター氏も,日本市場は,質にこだわる市場であり,単に最先端技術を搭載するだけでなく,それが臨床的にどのような意義があるかを示すことが求められていると続けた。
記者発表会では,ほかにもSiemens Healthineers超音波イメージンググローバルマーケティングディレクターのミゲル・トリグイロス氏が,ACUSON Sequoiaの技術的特徴について解説。ACUSON Sequoiaは,(1)画像描出力,(2)エラストグラフィといったアプリケーションのイメージングモード,(3)日常検査などの診療において,新たなスタンダードを提供すると述べた。
また,ACUSON Sequoiaの臨床評価を行った,JCHO東京蒲田医療センター顧問/東邦大学名誉教授の住野泰清氏が講演した。住野氏は,肝疾患の診断における超音波診断装置の位置づけを説明した上で,エラストグラフィでの肝硬度計測の精度や,深部感度および深部到達度の向上といったACUSON Sequoiaの有用性を紹介した。
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●問い合わせ先
シーメンスヘルスケア(株)
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