バルコ,医用ディスプレイ「Nioシリーズ」追加モデルなど新製品についてメディアカンファレンスを開催
2019-3-29
新リリースの「Nio Color 5.8MP(MDNC-6121 NC)」。
液晶パネル表面にアンチグレア処理を施し,
明るい環境でも外光(環境光)の影響を最小限に抑える。
バルコ(株)は,医用ディスプレイ「Nioシリーズ」の新モデルなど,2019年に発売する新製品などを紹介するメディアカンファレンスを2019年3月27日(水)に,同社内(東京都大田区)で開催した。カンファレンスでは,医用画像ディスプレイ,院内映像ソリューションの新製品を紹介したほか,代表取締役社長の加藤浩典氏,ヘルスケア事業部事業部長の今井勝正氏が登壇し,2018年のヘルスケア領域の事業概要や2019年からの新体制について報告した。同社は,2019年1月から組織体制を改編し,メディカルイメージング事業部とサージカルイメージング事業部を一部統合して,ヘルスケア事業部の下で,“メディカルイメージング”と“サージカル&モダリティ”の2つのチームで事業展開する。
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医用画像ディスプレイを中心に扱うメディカルイメージングチームの菅谷武史氏は,新製品として医用ディスプレイ「Nioシリーズ」のNC(No Cover)モデルを紹介した。Nioシリーズは,独自の低反射コーティング処理で外光の映り込みを抑え,保護カバーによって安全性と耐久性を高めていることが特長である。しかし,日本の医療現場では,環境光の影響を受けやすい設置場所が多く,そのニーズに応える形で,今回,新たにNCモデルが3機種,リリースされることとなった。NCモデルは,保護カバーを外し,ディスプレイ画面の表面にアンチグレア処理を行うことで,さらなる低反射を実現。オートキャリブレーションに対応した固定式内蔵センサを搭載し,品質管理ソフトウエア「MediCal QAWeb」にも対応している。また,菅谷氏は,2019年5月より開始される「7年間長期保証プログラム」についても紹介した。本プログラムは,PACSや電子カルテなどのライフサイクル長期化に対応するためのサービスで,新規導入時に最大7年間の製品保証を提供する。さらに,すでに運用中の製品に対しては,導入から最大7年間,製品保証を延長することが可能となる。
サージカル&モダリティチームの岡 知樹氏は,非圧縮無遅延4K画像伝達ソリューション「Nexxis」について紹介した。2012年に発売されたNexxisは,非圧縮,広帯域10Gbps統合型IPネットワークで,ノイズフリーかつ遅延のない画像提供を実現し,さまざまな局面でのワークフロー改善提案が可能である。岡氏は,血管撮影やハイブリット手術室で多くの実績を持つX線TV検査用ソリューションにおいて,映像に加え,新たに音声配信も可能になったことを紹介し,2019年もNexxisを活用した高価値ソリューションを提案していきたいとした。また,今後の新製品として,27インチ4KUHDサージカルディスプレイ「MDSC-8427」とVideo-to-IPエンコーダ「Nexxis MNA-400」の2製品が紹介された。
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当日は,同社ショールームで,新製品を含む主要ラインアップのデモンストレーションも行われた。
●問い合わせ先
バルコ(株)
ヘルスケア事業部
TEL 03-5762-8720
FAX 03-5762-8740
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