アゼモトメディカルが線量管理をテーマにした講演会を開催
2019-6-24
医療被ばく線量管理システム「AMDS」
ユーザーが導入事例を報告
(株)アゼモトメディカルは,2019年6月15日(土),ホテルニューオータニ麗の間において「AMDSがもたらす被ばく線量管理のイノベーション〜AI時代を見すえた革新的スマートワークフロー〜」と題した講演会を開催した。2018年度の診療報酬改定において新設された画像診断管理加算3の算定要件に,CTの線量を電子的に記録することが盛り込まれ,さらに,2019年3月11日に公布された医療法施行規則の一部を改正する省令が2020年4月1日から施行され,CT,血管撮影装置,PET,SPECTの線量管理が義務化されることとなった。こうした中,医療機関にとっては,どのように線量管理を行うのかが大きな課題となっている。今回の講演会では,同社の医療被ばく線量管理システム「AMDS」を用いた線量管理の実際について,加藤京一氏(昭和大学大学院教授/統括放射線技術部統括部長)が座長を務め, 3名の演者が講演した。
開会に当たり,まず,同社代表取締役の畦元将吾氏が,AMDSを紹介した。AMDSは,施設規模や運用形態に対応できるよう4シリーズがラインアップされている。小規模施設向けの「玄武」,中小規模施設向けの「白虎」,大規模施設向けの「朱雀」,施設間連携向けのクラウドタイプ「青龍」があり,医療機関は施設のニーズに合わせて,最適な製品を選択できる。ガイドラインに沿った製品設計,現場目線での製品開発,迅速・柔軟なサポート体制をセールスポイントとしており,保守プログラムに加入した施設のシステムは,毎年バージョンアップされるほか,法改正やガイドライン改訂への無償対応も行われる。畦元氏は,これらの特長を説明したほか,デモンストレーションを行い,簡便な操作性と高速なレスポンスをアピールした。
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続いて,最初の講演として,井田義宏氏(藤田医科大学病院放射線部副部長)が登壇。「医療法改正に伴う医療放射線の安全管理」をテーマに講演した。井田氏は,医療法施行規則の一部を改正する省令や,画像診断管理加算3,JDI(Joint Commission International)における線量管理の考え方を解説。さらに,自施設におけるAMDSを用いた線量管理の取り組みを紹介した。
次いで,木暮陽介氏(順天堂大学医学部附属順天堂医院放射線部技師長)が,「線量管理システムの選定 AMDSの利点」をテーマに講演した。木暮氏は,データ利活用の方法といった線量管理システム選定時の課題を説明した。また,AMDSの操作性について,撮影プロトコールなどを確認する「AMDS DICOM」と,施設間比較などデータを利活用するための「AMEDS WEB」のユーザーインターフェイスなどを解説。さらに,木暮氏は,AMDS独自の“リンケージ機能”の有用性を評価した。
この後,望月純二氏(みなみ野循環器病院放射線科)が登壇し,「循環器領域における線量管理」をテーマに講演した。望月氏は,被ばくの最適化に向け,線量情報を基にしたAMDSのデータ解析について自施設の具体例を挙げて説明した。その上で望月氏は,多忙な日常業務の中で線量管理を行うのは困難であり,線量管理システムは必須であると述べた。
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3名の講演後には,座長の加藤氏が総括して,講演会は閉会となった。
●問い合わせ先
株式会社アゼモトメディカル
TEL 03-6271-0829
http://www.azemoto.co.jp