アドバンスト・メディア,医療従事者と患者の声を分離して録音・音声認識が可能な「AmiVoice IC-Support」を発売
—実証実験を行うテスト施設も募集(3月19日まで)

2021-1-29


医療従事者と患者の会話を録音・テキスト化する「AmiVoice IC-Support」

医療従事者と患者の会話を録音・テキスト化する
「AmiVoice IC-Support」

(株)アドバンスト・メディアは2021年1月28日(木),人工知能(AI)音声認識技術で多様な医療記録を支援する「AmiVoice IC-Support」をリリースし,同日,オンライン記者発表会を行った。
アドバンスト・メディアは,音声認識技術「AmiVoice」を幅広い領域に提供しており,医療領域においては,放射線/病理画像レポートや電子カルテ,調剤薬局の薬歴作成,ワークシェアリングなどに向けて,1万4000以上の施設,4万1000以上のライセンスの導入実績がある。発表会では,同社執行役員で事業本部副本部長兼医療事業部長の坂口毅雄氏が,AmiVoice IC-Supportの概要や特長を紹介した。

今回発表された新サービスAmiVoice IC-Supportは,AI音声認識技術で医療従事者と患者の会話を認識し,リアルタイムでテキスト化するサービス。対面や電話,オンライン(PC/タブレット)のいずれの診療スタイルにも対応可能で,電子カルテなどPC端末にAmiVoice IC-Supportソフトウエアをインストールし,対面用マイクや電話,オンライン診療端末と接続することで,会話内容を録音・分離・記録できる。医療用語・会話に特化した音声認識辞書を搭載しており,記録されたテキストは電子カルテなどに転送入力することが可能だ。価格は,月額利用料プランが3500円/月,買い取りプランが20万円(年間保守2万円)で,IC-Support用のハードウエアが別途必要となる。なお,オンライン診療との連携版は2021年3月にリリースを予定しており,臨床で使用されているすべてのオンライン診療システムに対応する。

AmiVoice IC-Supportの開発のねらいとしては,従来からの課題である医師の働き方改革に加え,新型コロナウイルス感染症への対応がある。医師の時間外労働の大きな要因となっている書類作成を支援するとともに,対面やオンライン診療においては電子カルテに入力しながらではなく患者と向き合って会話することができ,患者との信頼関係構築につながる。また,新型コロナウイルス感染症の流行により,オンラインや電話など診療スタイルが多様化するとともに,電話での相談や問い合わせも増加。AmiVoice IC-Supportを利用して会話を録音・記録することで,記録ミスや記録漏れの防止,情報共有や相互理解,記録時間の削減につながる。利用シーンとしては,対面・電話・オンライン診療だけでなく,対面・オンライン服薬指導,保健所の電話相談などが想定される。
なお,将来的には電子カルテシステムや自然言語処理システムと連携し,記録作業の自動化を進めていくとしている。

また,2021年3月19日(金)までAmiVoice IC-Supportの実証実験への協力施設(病院,診療所,調剤薬局,保健所)を募集している。

AI音声認識技術で会話を認識し,患者(左)と医療従事者(右)の発言を分離して記録

AI音声認識技術で会話を認識し,患者(左)と医療従事者(右)の発言を分離して記録

 

対面診療での利用イメージ

対面診療での利用イメージ

オンライン診療での利用イメージ

オンライン診療での利用イメージ

   
保健所等での電話相談の利用イメージ

保健所等での電話相談の利用イメージ

坂口毅雄 氏(執行役員 事業本部副本部長兼医療事業部長)

坂口毅雄 氏
(執行役員 事業本部副本部長兼医療事業部長)

 

●問い合わせ先
(株)アドバンスト・メディア 医療事業部
E-mail : medical@advanced-media.co.jp
TEL 03-5958-1045
https://www.advanced-media.co.jp/


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