オリンパス,医療事業に関する成長戦略説明会を開催
消化器科や泌尿器科などに注力し,診療水準の向上をめざす

2021-12-9

オリンパス


オンラインで行われた説明会の様子

オンラインで行われた説明会の様子

オリンパス(株)は2021年12月7日(火),医療事業における戦略的な方針を説明する成長戦略説明会をオンラインで開催した。同社は,2019年1月にスタートした企業変革プラン「Transform Olympus」,ならびに2019年11月に発表した経営戦略に基づき,グローバル・メドテックカンパニーへの転換に向けた企業変革に着手している。説明会では,取締役代表執行役社長兼CEOの竹内康雄氏と執行役チーフオペレーティングオフィサーのナチョ・アビア氏が登壇し,これまでの業績や今後の持続的な成長のための展望について発表した。

竹内氏は,2019年の経営戦略で,同社は(1) 年率5〜6%の売上高成長率の持続や(2) 20%超の営業利益率,(3) 消化器科,泌尿器科,呼吸器科という同社が注力する治療領域でのリーディングポジションの獲得,という3つの目標を設定。映像事業を譲渡し,医療分野の企業5社を買収するなど,事業ポートフォリオの選択と集中を行うと同時に,企業変革を実現するため,企業文化や職場環境を向上する取り組みに着手したことを説明した。また,今後の戦略として,対象疾患の診療水準の向上に貢献し,患者のアウトカム改善を実現することを掲げた。

竹内康雄 氏(取締役代表執行役社長兼CEO)

竹内康雄 氏
(取締役代表執行役社長兼CEO)

 

続いて,今後の医療領域の具体的な方向性についてナチョ・アビア氏が解説した。アビア氏は,これまでの注力領域に引き続き投資とリソースを集中させ,消化器分野では,新製品のイノベーションや製品・サービスの提供地域の拡大,隣接領域での事業拡大などを行うほか,手動および自動化洗浄などのイノベーションの開発による感染対策などにも注力するとした。また,次世代の製品としてシングルユース内視鏡を導入し,胆管鏡や気管支鏡,尿管鏡などでシングルユース製品をラインアップすることで,個々の患者治療ニーズを満たし,同社のポートフォリオを強化すると述べた。さらに,口や肛門などの管腔から内視鏡を挿入して,より低侵襲に治療するエンドルミナル治療について,同社の内視鏡治療製品の延長線上にあると同時に,さらにその活用と発展が期待される分野であると述べ,エンドルミナル治療を取り巻く市場の確立に注力していきたいとした。

ナチョ・アビア 氏(執行役チーフオペレーティングオフィサー)

ナチョ・アビア 氏
(執行役チーフオペレーティングオフィサー)

 

●問い合わせ先
オリンパス(株)
www.olympus.co.jp/

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