東和ハイシステムと日立製作所,共同開発したAI音声認識対応歯科医院向け電子カルテを発売
2023-2-8
3月より販売を開始するAI音声認識対応歯科医院向け
電子カルテ統合システム「Hi Dental Spirit AI-Voice」
東和ハイシステム(株)は,(株)日立製作所との協創により開発した業界初(東和ハイシステム調べ)のAI音声認識対応歯科医院向け電子カルテ統合システム「Hi Dental Spirit AI-Voice」を2023年3月上旬に発売する。2023年2月7日(火)に東京証券取引所兜倶楽部(東京都中央区)にて開催された東和ハイシステムの2023年9月期第1四半期決算発表会に併せ,製品の説明会が行われた。説明会には,東和ハイシステム代表取締役の石井滋久氏,(株)日立情報通信エンジニアリング代表取締役 取締役社長 兼 日立製作所デジタルシステム&サービス統括本部CTrOの中野俊夫氏が出席し,東和ハイシステム取締役監査等委員の髙橋睦治氏が進行を務めた。
両社は2022年2月にAI音声入力が可能な歯科電子カルテシステム開発に向けた協創を発表,約1年の開発を経て今回の製品化に至った。Hi Dental Spirit AI-Voiceは,東和ハイシステムの歯科医院向け電子カルテシステムと,日立のAI音声認識技術および音声活用ソリューション「Recware」の音声テキスト化機能を連携させ,発声だけで電子カルテシステムの操作と入力を可能にする。RecwareとAI・音声認識エンジン,データベースシステム「HiRDB」に蓄積された20万件以上のマスタにより,高い認識率を実現した。
主な機能として,発声で電子カルテを作成・操作する「Karte-Voice」,患者との会話を音声記録する「Rec-Voice」,音声で歯周病検査結果を記録する「P-Voice」の3つが搭載されている。また,スマートグラスが標準搭載されており,120インチサイズ相当の画面で電子カルテを確認しながら音声入力を行える(歯周病検査などでの利用を想定)。これらの機能により,歯科医師は診療中に手袋を外さずにカルテの作成・操作が可能なほか,従来は2人で行っていた歯周病検査を歯科衛生士1人で行えるようになるなど,歯科医院の業務DX推進を支援する。また,キーボードやマウスを操作していた時間を患者とのコミュニケーションに充てることができ,患者満足度向上も期待される。なお,システムは月額を抑えたリース契約での提供となり,導入のための初期費用はかからない。
Hi Dental Spirit AI-Voiceは発売後も開発を継続し,Rec-Voiceで録音した会話のテキスト化なども予定している。将来的には歯科医院におけるデータを安全に分析・活用できるクラウドサービスとして発展させていく予定で,日立のLumada事業と連携することで,歯科医療における診療のさらなる高度化や患者満足度向上への貢献をめざしていく。
また,東和ハイシステムはこれまで,ユーザーに手厚いサポートを提供するために西日本を中心に営業所を置く地域での展開に限ってきたが,ほかの地域からもHi Dental Spirit AI-Voiceへの引き合いが多いことから,リモートサポート体制の構築なども含め,広く展開する方法を検討していくとしている。
●問い合わせ先
東和ハイシステム(株)
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(株)日立製作所 サービスプラットフォーム事業本部 デジタルエンジニアリング事業部
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