バルコ,本社オフィスを移転しエキスペリエンスセンターを新設
日本オフィス設立30周年の節目に天王洲アイルに移転

2025-9-26

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日本オフィス設立30周年の節目にオフィスを移転

日本オフィス設立30周年の節目にオフィスを移転

バルコ(株)は,日本オフィス設立30周年の節目となる2025年9月に本社オフィスを平和島(東京都大田区)から天王洲アイル(東京都品川区)に移転した。新オフィスには,同社の最新の製品・ソリューションを体験できるショールーム型施設エキスペリエンスセンターが新設され,2025年9月24日(水)には,メディア関係者を対象に内覧会が開催された。

内覧会では,同社代表取締役社長の加藤浩典氏が挨拶に立ち,バルコの会社概要やソリューション開発の歴史,今回新設されたエキスペリエンスセンターについて紹介した。バルコは1934年にベルギーでラジオの製造・販売業から創業し,現在は世界48か国以上,約3000人の従業員が従事しているグローバルカンパニーである。エンターテイメント,エンタープライズ,ヘルスケア領域で映像ソリューションを提供し,そのうちヘルスケア領域では2000年代から医用ディスプレイの開発に取り組み,画像・病理診断領域での高画質ディスプレイのほか,手術室向け映像配信/画像統合ソリューション「Nexxis」などを提供している。加藤氏は,同社は売り上げの12%を研究開発に投資し,Barco Labなどでの新技術の探索により世界初の実績を多数保有していることをアピールした。また,直近のトピックスとして,10月まで開催予定の大阪・関西万博のベルギーパビリオンではすべてのプロジェクタがバルコ社製品であり,ベルギー以外にもインドネシアや台湾などのブースで採用されていることが紹介された。

挨拶に立つ加藤浩典 氏(代表取締役社長)

挨拶に立つ加藤浩典 氏(代表取締役社長)

 

今回お披露目されたエキスペリエンスセンターには,3DLPプロジェクタやワイヤレス会議ソリューション,デジタル手術室に加え,医用ディスプレイの展示コーナーが新設された。医用ディスプレイコーナーでは2025年のITEMで紹介された最新の32MPカラーディスプレイ「Coronis OneLooK」を中心にラインアップが展示され,開発中の3Dディスプレイも参考展示された。

新設された医用ディスプレイ展示コーナー

新設された医用ディスプレイ展示コーナー

 

デジタル手術室コーナーでは,2025年にリリースされた新世代の映像配信/画像統合ソリューション「Nexxis2.0」と高解像度ディスプレイによる手術室が再現された。Nexxisは非圧縮,広帯域10Gbps IPでノイズフリーで遅延のない画像を提供し,医療規格で4K,3Dの映像信号に対応する。複雑な配線をOptic Fiberケーブルに統一して配線が容易化され,コスト低減に寄与するほか,将来的な追加・変更に柔軟に対応する。最新バージョンであるNexxis2.0では,新たな機能としてブレンディング機能が搭載された。ブレンディング機能は,タッチパッドなどで画像上に描いた線と画像を組み合わせ,さまざまな場所に配信できる。一連の作業がソフトウエア上で可能なことが特徴で,主にカテーテル手術中の進路の確認や指示に用いることを想定している。なお,Nexxis2.0には今後も新たな機能が搭載されていく予定である。

デジタル手術室コーナー

デジタル手術室コーナー

 

Nexxis2.0に追加されたブレンディング機能

Nexxis2.0に追加されたブレンディング機能

 

4Kの新プロジェクタを採用した3D VR Caveコーナー

4Kの新プロジェクタを採用した3D VR Caveコーナー

 

●問い合わせ先
バルコ(株)
https://www.barco.com/ja/

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