RSNA 2021が11月28日から開催
2021-11-29
RSNA 2021のWebサイト
放射線医学領域では世界最大級の学術集会である第107回北米放射線学会(RSNA 2021)が,2021年11月28日(日)に始まった。12月2日(木)までの5日間の日程で,米国イリノイ州シカゴ市のマコーミックプレイスを会場に,Virtual Meetingとのハイブリッド形式で開催される〔Technical Exhibitsは12月1日(水)まで〕。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより,前回のRSNA 2020は100年を超えるRSNAの歴史の中で初めてVirtual Meetingのみでの開催となった。今回は,ワクチン接種が進んだ状況も踏まえて,従来の形式に戻している。ただし,参加者にはワクチン接種を義務づけており,証明書の提出を求めている。また,海外からの参加者に対しては,米国疾病予防管理センター(CDC)によるTravel Assessmentを受けることを推奨している。
RSNA 2021のテーマには,“Redefining Radiology(放射線医学の再定義)”が掲げられた。COVID-19は世界中の医療提供体制をひっ迫させ,放射線医学分野も多大な影響を受けている。また,人工知能(AI)に代表される技術革新やゲノム解析をはじめとした医学の進歩は,放射線医学のあり方を大きく変えようとしている。このような現状を踏まえて,大会長を務めるシンシナシティ大学放射線科教授のMary C. Mahoney, M.D.は,11月28日(日)16時(日本時間11月29日7時)からArie Crown Theaterで行われたPresident's Address and Opening Sessionにおいて,“Redefining Radiology: The Road Ahead”と題した講演を行った。この講演は,Virtual Meetingでも視聴が可能である。
このほか,Plenary Sessionとしては,11月29日(月)11時(日本時間11月30日2時)から“Radiology in the Value-Based Healthcare Arena: Player or Pawn ?”,11月30日(火)11時(日本時間12月1日2時)から“Ensuring an Inclusive, Respectful Workplace”,12月1日(水)11時(日本時間12月2日2時)から“Exciting Radiology Game Show: What's Your Emergency ? Life in the STAT Lane”,12月1日(水)15時(日本時間12月2日6時)から“Addressing the Continued Exclusion of Black Physicians in the US Radiation Oncology Workforce”が設けられた。