Sansei,菱電商事,根本杏林堂が協力し,熊本市民病院にMC-Cube(コンテナCT)を無償レンタル提供
2016-5-20
4月14日および16日未明,九州・熊本地方を中心に最大震度7の地震が発生し,死者49人,行方不明者1名という大きな被害が確認された。今回の地震では,家屋の倒壊や土砂崩れなどによる被害が大きく,余震も長く続いていることから,復旧・復興にはまだ時間がかかることが懸念されている。
医療機関の被害も多く報告されており,なかでも熊本市民病院は建物などが大きな被害を受け安全確認がとれないためすべての診療を中止し,入院患者は転院や退院を余儀なくされていた。4月末からは比較的損傷の少ない新館で再診外来や処方箋の発行などを一部再開したが,そこではCT検査ができないため,新規外来の受付はできない状態だった。
病院の窮状を知った株式会社Sanseiでは,自社のモバイルコンテナCT「MC-Cube」を使った支援を行う「熊本市民病院支援プロジェクト」を起ち上げ,各方面に支援の申し入れを行う中で,内閣府災害対策担当者より熊本市,そして熊本市民病院へのルートで話が進み, MC-Cube(コンテナCT)を無償でレンタル提供することになった。今回の支援には,菱電商事株式会社と株式会社根本杏林堂も賛同し,協力している。
病院屋外の敷地内に設置されたMC-CubeによるCT検査は5月16日に患者の撮影を開始し,18日には新規外来の受付を再開するに至った。CT検査が可能になったことで外来を再開したのは,精神科,リウマチ科,産婦人科を除く31診療科となる。同院では,5月末の建物調査を経て,入院受付の再開を検討するとしている。
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●問い合わせ先
株式会社 Sansei
TEL 045-594-3851
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