ウィーメックス,ウィーメックス ヘルスケアシステムズと一体化
シナジーの創出と競争力のある強固な組織体制を構築し,医療DXをさらにリード

2025-10-1

PHC(メディコム,ウィーメックス)


PHCホールディングス(株)傘下のウィーメックス(株)(以下「ウィーメックス」)は,2025年10月1日,ウィーメックスを存続会社として,完全子会社であるウィーメックス ヘルスケアシステムズ(株)(以下「WHS」)を吸収合併したことを発表した。ウィーメックスとWHS,それぞれが持つ事業・技術・顧客基盤を融合させ,シナジーの創出と競争力のある強固な組織体制を構築することで,日本の医療DX推進に一層貢献していく。

#背景と課題

昨今,政府による医療DXの推進,異業種の新規参入,新たなビジネスモデルの到来など,医療・ヘルスケア市場を取り巻く環境は急速に変化している。この外部環境の変化にタイムリーに対応し,より質の高い製品・サービスの提供を目指しつつ,顧客の期待・ニーズに応え続けることは社会的責務である。

ウィーメックスとWHSは,これまでも,製品の統合や拠点の集約,人材交流等を通じて組織最適化の検討を重ねてきた。今回,2社が一体となることで,更なる組織強化および経営意思決定の迅速化,また業務効率化等のシナジーの創出を実現するため,統合する運びとなった。両社は本統合を通じて,より付加価値の高いソリューションの提供を加速していく。

#顧客基盤で市場をリード

ウィーメックスは,1972年に日本初のレセプトコンピュータを開発・発売して以降,50年以上にわたり,医療業界に関わる業務をデジタル・テクノロジーの力で変革するとともに,社会や政策の変化への対応をリードしてきた。これまでに培ってきた高い技術力,約40,000件超の強固な顧客基盤,そして全国各地に展開する充実したサポート体制を生かし,現在,診療所向け電子カルテおよび診療所・病院向けレセプトコンピュータにおいてシェアNo.1を獲得している(※1)
WHSもまた,長年にわたり培ってきた医療ITの専門性を有しており,診療所・歯科・薬局・病院向けに,電子カルテ,レセプトコンピュータ,電子薬歴など,医療現場を支えるITシステムを提供してきた。
統合後は,顧客基盤約55,000件超へと拡大し,経営資源を最大限に活用できる体制が整った。これを機に,両社の強みを結集したシナジー効果を発揮し,日本の医療DXをさらにリードしていく。

顧客基盤で市場をリード

 

#政策対応を通じて更に盤石な体制を構築

医療DX推進に向け,政府は2030年までに電子カルテ普及率100%の目標を掲げており,2023年時点で医科診療所の約55%,一般病院の約65%で電子カルテが導入されている(※2)。ウィーメックスは,デジタル庁の「標準型電子カルテのプロダクトワーキンググループ」にも参画している(※3)。顧客ニーズやこれらの政策動向を的確に捉え,診療所向け完全クラウド型電子カルテ「Medicom クラウドカルテ」を2024年4月に上市している(※4)。オンプレミス型・ハイブリッド型・クラウド型とフルラインナップを展開することで,幅広い顧客ニーズに応えるとともに,医療DX推進を確実に支援し,更に盤石な体制を構築していく。

#日本の医療・ヘルスケアに幅広く貢献

本統合による顧客基盤拡大と政策対応を通じた体制強化を背景に,ウィーメックスは診療所領域にとどまらず,薬局,病院,遠隔医療,ウェルネス(予防・未病)等の幅広い分野でも日本の医療・ヘルスケアに貢献する。薬局領域では,電子薬歴やレセプトコンピュータに加え,生成AIを活用した薬歴入力支援等を通じて,薬局経営に貢献する。薬剤師が患者と向き合う時間を増やし,医療サービスの質向上に寄与する。病院領域では,電子カルテやレセプトコンピュータを中心に,施設規模や課題にあわせたソリューションを提供し,効率的なチーム医療の実現を支援する。遠隔医療領域では,へき地医療や周産期・新生児医療における病診・病病連携の体制整備を支援するなど,医療従事者の負担軽減と患者の医療アクセス向上に貢献する。ウェルネス(予防・未病)領域では,企業・健康保険組合・健診機関・指導機関を対象に,業務効率化等を支援するソリューションを提供し,健康管理の促進をサポートする。

日本の医療・ヘルスケアに幅広く貢献

 

ウィーメックスの代表取締役社長を務める高橋秀明氏は,次のように述べている。
「このたびの統合は,医療現場や医療従事者が抱える課題に対し,よりスピーディかつ柔軟に応えていくための第一歩です。
社員が一丸となり,全国約55,000の医療機関・薬局の皆さまに,より付加価値の高いソリューションを提供してまいります。
そして,日本の医療DXをリードし,ヘルスケア・医療を支えるトップ企業を目指してまいります。」

(※1)出典:(株)富士経済「2025年版 医療・ヘルスケア・製薬DX関連市場の現状と将来展望」より2024年実績 金額ベース 診療所向け電子カルテ(オンプレミス型/クラウド型),(株)富士経済「2022年 医療連携・医療プラットフォーム関連市場の現状と将来展望」より2020年企業シェア・数量ベース レセプトコンピューター(PHC実績)
(※2)出典:厚労省「電子処方箋・電子カルテの目標設定等について」
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001511375.pdf
(※3)出典:デジタル庁「標準型電子カルテの本格展開に向けたα版の改修において,令和7年度のプロダクトワーキンググループ構成員が決定しました」
https://www.digital.go.jp/news/f377a4d5-1054-4df3-8963-902a23078ddf
(※4)2025年4月1日のプレスリリース
先行受注・モニター利用にて高評価を獲得 「Medicom クラウドカルテ」を正式に提供開始
https://www.wemex.com/news/20250401_140.html

<存続会社概要>

会社名 :ウィーメックス(株)(英文表記:Wemex Corporation)
所在地 :東京都渋谷区渋谷3-25-18 NBF渋谷ガーデンフロント14F
代表者名:代表取締役社長 高橋秀明
設立  :2022年12月
資本金 :50百万円
従業員数:約1,700名(2025年10月時点)
事業内容:ヘルスケアソリューション事業

 

●問い合わせ先
ウィーメックス(株)
 E-mail:tky-mc_pr_alignment@ml.wemex.com

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