ITEM2025 ザイオソフト/アミン 取材速報 
臨床のニーズに即して充実を図るZiostation REVORASの新機能やPhyZio/dynamics2.0の技術をアピール


2025-4-12

ザイオソフト


充実するZiostation REVORASの機能を紹介したザイオソフトブース

充実するZiostation REVORASの機能を
紹介したザイオソフトブース

ザイオソフトは,2022年の上市以来,着実に機能を充実を図り進化する医用画像処理ワークステーションの「Ziostation REVORAS」の新機能やアプリケーションを中心に,昨年2024年のITEMで初披露した次世代の4Dイメージング技術であるPhyZio/dynamics2.0の新技術を合わせて紹介した。

REVORASの3D解析の新機能として,“MR骨抽出・MR骨分離”“脳動静脈分離”を紹介した。MR骨抽出では,MRIのCT like Imageから骨だけをワンクリックで自動抽出できる。MR骨分離では,MR画像で3D作成時に骨の分離が可能で,CT画像と同様に必要な部位を抽出点,消したい部位を除外点として指定するだけで必要な骨だけを分離できる。脳動静脈分離では,動静脈の分離精度が向上し効率的な3D画像処理をサポートする。

REVORASの3D解析に追加されたMR骨抽出・MR骨分離

REVORASの3D解析に追加されたMR骨抽出・MR骨分離

 

MR骨抽出・MR骨分離では四肢や椎体の3D画像作成をサポート

MR骨抽出・MR骨分離では四肢や椎体の3D画像作成をサポート

 

脳動静脈の自動分離,血管の自動認識で効率的な3D画像処理をサポート

脳動静脈の自動分離,血管の自動認識で効率的な3D画像処理をサポート

 

REVORAS搭載のアプリケーションでは,「TAVR(大動脈弁解析)」の各種自動計測が強化された。TAVR術前に必要な情報を自動で計測し,術前計測にかかる時間を短縮できる。従来の弁輪面の自動抽出と計測に加えて,冠動脈の高さ,LVOT,STJ,バルサルバ洞なども自動計測が可能になった。また,計測結果から自動で作成されるレポートもバージョンアップされた。カテーテルアブレーションをサポートする「EPプランニング」も各種自動抽出の機能が新たに追加された。造影データから冠静脈洞や冠動脈を抽出し,各種の構造物の位置関係が総合的に把握できるが,食道や横隔神経の自動抽出が可能になり,より安全な手技をサポートする。そのほか,操作性の面でマクロ機能が充実し,複数の作業手順をマクロにまとめることが可能になり,お気に入り機能に作成したマクロも保存できるようになったことを紹介した。

TAVR(大動脈弁解析)では自動計測機能が強化

TAVR(大動脈弁解析)では自動計測機能が強化

 

EPプランニングの各種自動抽出機能を紹介

EPプランニングの各種自動抽出機能を紹介

 

PhyZio/dynamics2.0は,同社独自の画像補完技術によって滑らかな4D画像を作成し,動態の可視化や各種の計測や解析を可能にする技術だ。ITEM2024で初お披露目されリリースに向けて開発が進められているが,ブースではPhyZio/dynamics2.0を使ったアプリケーションとして,「2Dモーション解析」「CT心筋ストレイン解析」(いずれもW.I.P.)を紹介した。2Dモーション解析は,PhyZio/dynamics2.0によって任意の断面での動態解析を可能にするが,断面を限定することで処理時間を大幅に短縮し,臨床での利用が期待できる。CT心筋ストレイン解析は,PhyZio/dynamics2.0のモーショントラッキング技術によってCTデータからの心筋動態評価を実現する。PhyZio/dynamics2.0を使ったこれらのアプリケーションは2025年中にもリリースされる予定だ。

PhyZio/dynamics2.0による2Dモーション解析(W.I.P.)

PhyZio/dynamics2.0による2Dモーション解析(W.I.P.)

 

心筋の動態評価を可能にするCT心筋ストレイン解析(W.I.P.)

心筋の動態評価を可能にするCT心筋ストレイン解析(W.I.P.)

 

●お問い合わせ先
社名:ザイオソフト株式会社/アミン株式会社
TEL:03‐5427-1921
URL:https://www.zio.co.jp/

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