RSNA2017 ホロジック - 骨密度測定装置
骨粗鬆症評価以外へと用途が広がる骨密度測定装置「Horizon」
2017-12-1
RSNA 2017 骨密度測定装置
Hologic, Inc(ホロジック)の,日本国内では東洋メディック社が販売を行っているDXA(dual-energy X-ray absorptiometry)法による骨密度測定装置「Horizon」が展示された。Horizonは,腰椎,大腿骨,前腕など全身の骨密度を測定できるWhole Bodyタイプの骨密度測定装置で,踵骨や手首を測定するタイプの超音波による骨密度測定と比べ,高い精度,再現性を有している。
骨密度測定装置は,骨粗鬆症の診断や治療効果の評価に用いられてきたが,展示では,米国をはじめとした海外において近年トピックとなっている体組成測定への活用について紹介した。DXA法では,骨密度だけでなく脂肪や筋肉といった軟部組織の測定も可能であり,最近では整形外科での診療以外にも,幅広い分野に応用されている。例えば,シーズンオンとオフで身体に変化があるスポーツ選手に対して,コンディションを見るために体組成を測定する,あるいは,米国ではスポーツジムの会員向けのサービスとして体組成測定が提供されている。また,日本においても骨粗鬆症だけでなく,サルコペニアやフレイルなど加齢による運動障害に対して骨や筋肉,脂肪の状態を評価するため,経過観察にも用いられるようになってきた。
このような潮流から,これまで骨粗鬆症の診断目的として整形外科領域で利用されてきた骨密度測定装置は,内科や老年病科をはじめ,数多くの診療科でも用いられるようになってきており,さまざまなシーンに情報を提供するシステムとして位置づけられつつある。
Horizonは,骨密度測定装置としての測定,レポート作成はもちろん,体組成(骨,筋肉,脂肪)を測定し,解析結果を数値やカラーマップで提示することが可能となっている。カラーマップでは体組成の状態を直感的に把握できるため,被検者にもわかりやすいレポートとして提供することができる。