RSNA2017 シーメンス - CT
「SOMATOM Force」など臨床・研究用ハイエンドを含め新製品4機種を発表
2017-11-28
RSNA 2017 CT
Siemens Healthineers(シーメンス)は,RSNA 2017に合わせて,4機種のCTを発表した。新製品は,臨床・研究用のハイエンドクラス「SOMATOM Force」と,Single Source CT(SSCT)の最上位機種に位置づけられる「SOMATOM Edge Plus」,前回のRSNAで発表された普及機クラスの「SOMATOM go.」を拡張させた「SOMATOM go.Top」と「SOMATOM go.All」。このうち,SOMATOM go.Allを除く3機種がブース内で展示された(4機種すべて日本国内薬機法未承認)。
2013年に発表されたSOMATOM Forceは,ハードウエア・ソフトウエアの改良を受けて,新製品として発表された。最大の特徴が“FAST 3D Camera”(日本国内薬機法未承認)を搭載したことである。このFAST 3D Cameraは,寝台を見下ろすように設置され,被検者の身体の三次元データを取得する。取得したデータを基に寝台を上下前後に稼働させ,被検者の位置を自動的にアイソセンターにセッティングする。また,撮影部位の設定もガントリの両サイドに設けられたタッチパネルのモニタで,FAST 3D Cameraの画像を確認しながら行える。ポジショニング作業のほとんどを自動化したことで,検査者の作業負担を軽減するとともに,検査のスループットも向上する。
前回のRSNA 2016で発表され話題を呼んだSOMATOM go.であるが,その進化版であるSOMATOM go.Topは,64列CTとなり,Dual Source CTで行っていた撮影にも対応する。SSCTのdual energy imaging技術である“TwinBeam Dual Energy”を搭載したほか,心臓CTやルーチンでの低電圧CT撮影,X線スペクトラム変調撮影が可能になった。さらに,メドラッド社製造影剤注入器をガントリに組み合わせ一体化している。持ち運び自由なタブレット型コンソールでは,新たにCTガイド下生検で寝台横で画像を確認しながら手技を進められるようになった。
また,SOMATOM Edge Plusは,「SOMATOM Definition Edge」の上位に位置づけられるSSCTの最上位機種。ハイパワーX線管“Straton MX Sigma”を採用し,ルーチン検査での低電圧撮影が行える128列CTである。FAST 3D Cameraの搭載も可能である。なお,FAST 3D Cameraは,「SOMATOM Drive」にも搭載可能である。