GEヘルスケア・ジャパン,ポケットエコー「Vscan」シリーズ国内累計出荷1万台を記念するメディアセミナーを開催
2022-6-24
1万台販売を記念した盾が贈呈された
GEヘルスケア・ジャパン(株)は,2010年に販売を開始したポケットエコー「Vscan」シリーズの国内累計販売数が1万台に到達したことを発表した。Vscanは,2010年に同社初のポケットサイズエコーとして発売され,2014年に2in1方式のプローブを採用した「Vscan Dual Probe」,2017年にタッチパネルやWi-Fi接続,自動計測などの先進的なアプリケーションを搭載した「Vscan Extend」などを経て,2021年にシリーズ初のワイヤレス設計を採用した「Vscan Air」を発売。Vscan Airは,専用端末を持たず,専用アプリを用いてスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末で操作でき,在宅診療や僻地医療,病棟や救急など,幅広い医療現場で導入,活用されている。2022年6月22日(水)には,国内累計販売数1万台の達成を記念したメディアセミナー「日本で急増する在宅医療の課題,その解決に向けた超音波診察の最前線」がライフコミュニティ西馬込(東京都大田区)で開催された。
メディアセミナーでは,冒頭に同社代表取締役社長兼CEOの多田荘一郎氏が挨拶を行った。多田氏は,可搬性や操作性に優れたポケットエコーは,主に在宅医療や災害医療などの現場でリアルタイムに診療ニーズにこたえるものだとした上で,「患者の意思表示が困難な場合でも,体内の情報をその場で画面上で確認することで患者家族の納得が得られる“コミュニケーションデバイス”としての役割を担っている」との声が臨床現場から寄せられていることを紹介した。また,同社は実臨床からのフィードバックを受けて開発を行っており,今後も変化を続ける医療現場のニーズに対応するべく取り組んでいきたいと抱負を述べた。
続いて,同社超音波本部Primary Care部ハンドヘルドビジネスリーダーの麻生 光氏が登壇した。麻生氏は,Vscan Airの革新性として一般のモバイル端末との連携を挙げ,日常使用しているSNSなどにより画像の共有などが行える利便性を強調した。また,よりいっそうの高画質を実現しており,幅広い用途での活用が可能だとした。さらに,画像の共有や音声通話により,遠隔地との双方向コミュニケーションを行える新機能“MyRemoteShare”を2022年7月に提供開始することを発表,臨床現場に加え,教育現場での活用拡大が期待されると述べた。
Vscanシリーズを使用している医療・介護施設からのビデオメッセージの後,1万台目を購入したTOWN訪問診療所理事長/院長の木下幹雄氏が登壇した。Vscanシリーズを以前から使用してきた木下氏は,Vscan Airでワイヤレス設計が採用されたことについて,「見たい部分がより容易に確認できるようになり,かつポケットに常時入れておける。今までとまったく異なるタイプのエコーだと実感した」と高く評価した。また,在宅医療では検査などで得られる情報に限界があり,それらを医師の経験や直感で補うのが現状であると指摘。Vscan Airを用いることで診療の確実性や正確性が向上し,治療アウトカムに大きく貢献するのではないかと期待を示した。さらに,患者に実際に画像を確認してもらうことで安心感や信頼感が向上することから,Vscan Airが聴診器と同様に持ち運び可能なデバイスとして活用されるようになってほしいと述べた。
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GEヘルスケア・ジャパン(株)
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