FileMakerがサポートする循環器部門のシステム化
カテラボの多様なニーズに応え,システム導入後の医師満足度が高い循環器システムを提供するトップ3社の取り組み
動画像ネットワークを中心とする循環器部門システムは,2000年頃から導入が始まり,現在,約900施設で稼働している。循環器X線撮影装置のデジタル 化によってシネフィルムからの移行が早く進んだこと,カテーテル検査や治療にともなうデータ管理やレポート作成など独自の機能が要求されたことから,静止 画のPACSとは異なるシステム構築が進み,動画像管理が必要な規模の施設にはほぼ導入が終わった“成熟市場”ともいわれている。
その動画像ネットワークシステムで,市場の9割以上のシェアを持つのが,グッドマン,ソフトクオリティ/東芝メディカルシステムズ,フォトロンメディカル イメージングの3社である。循環器領域のシステム構築に対して,それぞれ得意分野からのアプローチで市場を開拓してきたが,共通しているのは,検査や手技 の患者情報の管理や解析結果などの記録,レポート作成の開発プラットフォームに,FileMakerが採用されていることだ。
トップ3社のレポートシステム/患者情報管理システムの特長や機能を紹介すると同時に,FileMakerをベースとして,循環器部門(カテラボ)独自の運用や要求に応える各社の取り組みをレポートする(取材・文責:編集部)。