GEヘルスケア・ジャパン,業界初,呼吸による動きへのデジタル自動体動補正システムを搭載した半導体PET/CT装置「Discovery MI-AM edition」販売開始
〜最新半導体PET/CT装置がさらなる進化を遂げ,次世代型半導体PET/CTへ。Molecular Imagingは新たな時代へ〜

2018-11-13

核医学(PET,PET/CT,SPECT,SPECT/CT)

GEヘルスケア・ジャパン


Discovery MI-AM edition

GEヘルスケア・ジャパン(株)(以下,GEヘルスケア)は,2016年に販売開始した半導体検出器搭載のPET/CT装置「Discovery MI」(ディスカバリー エムアイ)へ呼吸性移動による体動を自動で補正する新機能Advanced MotionFreeを搭載したDiscovery MI-AM edition(ディスカバリー エムアイ‐エーエムエディション)を11月13日より販売開始する。Discovery MIは今日まで,国内の診療・研究における専門性の高い大学病院や研究施設,総合大型病院を主要ターゲットとして販売され,高分解能と高感度の両立を可能とする半導体検出器を搭載した最新半導体PET/CT装置として,診断の質向上に寄与してきた。今回,新機能として搭載されるAdvanced MotionFreeは,呼吸性移動による体動の補正を外部呼吸監視システムを使うことなく,自動で実現した。この新機能搭載により,さらなる価値を臨床にもたらすことが期待される。

今日,PET/CT検査のうち50%が呼吸性移動の影響を受けているといわれており,その影響により様々なデメリットがあることが長年課題となってきた。呼吸性移動による位置の誤認識やボケ,それらが引き起こす,空間分解能の劣化,微小病変検出能の低下,そして定量精度の低下と様々な影響が認識されている*1-5
この問題の解決のために,GEヘルスケアでは長年,Motion Match,Q.Freeze,Q.Staticと外部呼吸監視システムを用いた解決策を提案してきた。しかしながら,現在の外部呼吸監視システムを用いたソリューションでは,呼吸波形データを確実に取得するために患者さんの呼吸コントロールを要したり,煩雑な前後処理等が必要であるため,臨床PET/CT検査で広く普及しているとは言い難いのが現状であり,すべての患者さんにあらゆる状況で使用できるというわけではない。
今回,GEヘルスケアは診断の信頼性を高め,より正確な治療決定を可能にするための,呼吸性移動による体動補正を自動かつ外部呼吸監視システムなしで実現した。

今回の新機能Advanced MotionFreeについて東北大学病院放射線診断科,.浪健太郎氏は,次のように語っている。
「呼吸同期の重要性は日々の臨床で実感しています。外部呼吸監視システムではとらえにくい呼吸波形の患者さまでも,Advanced MotionFreeにより呼吸同期検査が可能となることで検出感度・定量性の向上が期待されます。」 

●「Discovery MI-AM edition」へ搭載,新機能Advanced MotionFree特長

臨床上の利点

  • 定量精度が最大で30%向上する*6(※SUV mean)。
  • 呼吸性移動による空間分解能の劣化が67%改善する。*6(※病変サイズの体積測定)
  • 従来の外部呼吸監視システムでは,体の表面にマーカーを置くことで平面上の位置と方向の動きを追跡するが,Advanced MotionFreeではPETの収集データより3次元で臓器の動きを取得し,補正を行う。
  • あらゆる患者さんにいかなる状況でも使用できる。

 

ワークフロー上の利点

  • 呼吸波形データ取得のための外部呼吸監視システムが必要ない。
  • ワークフローに影響を与えることなく,あらゆる状態の患者さまに自動で体動補正する。
  • 検査中は収集と並行して常に呼吸運動が自動モニタリングされており,体動補正の要/不要,収集時間延長の判断がすべて自動的に行われる。
  • スキャン前後にオペレータが特別に撮像設定することは何もない。

 

患者さんの利点

  • マーカーを胸腹部上に置く必要はなく,快適に検査を受けることが可能。
  • 意識的に呼吸をコントロールする必要はない。
  • 従来よりも約20%※短い検査時間で呼吸同期検査が受けられる。(※患者さんの体格,投与量など撮影条件による)

 

新機能Advanced MotionFree特長

 

出典
*1 Kesner et al.
*2 Callahan, et al. “The clinical significance and management of lesion motion due to respiration during PET/CT scanning.“ Cancer Imaging. 2011; 11:224-36
*3 Guerra, et al. “Respiratory Motion Management in PET/CT: Applications and Clinical Usefulness.” Current Radiopharmaceuticals. 2017; 10 (2): 85-92
*4 Walker, et al. “Evaluation of principal component analysis-based data-driven respiratory gating for positron emission tomography.”  Br J Radiol. 2018; 91(1085): 1-18
*5 Osman, et al. “Clinically Signi-cant Inaccurate Localization of Lesions with PET/CT: Frequency in 300 patients.”  Journal of Nuclear Medicine. 2003; 44 (2): 240-243.
*6 Compared to non-processed (STATIC, no motion-correction) data. As demonstrated in phantom testing using a typical and fast respiratory model and OSEM reconstruction.

 

●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)  
コーポレート コミュニケーション
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp

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