リコー,地域包括ケア関連事業に参入,統合医療介護連携システム「RICOH Regional Health Net」を発売
2019-1-18
(株)リコーは,ヘルスケア分野の新規ビジネスとして地域包括ケア関連事業に参入し,その第一弾となる統合医療介護連携システム「RICOH Regional Health Net」を2019年1月23日に発売する。
統合医療介護連携システム「RICOH Regional Health Net」は,医療と介護のさまざまな情報を集約し,地域の施設同士が情報を双方向で共有できるクラウドサービス。これまで医療機関,調剤薬局,介護施設など施設ごとに管理されていた患者の診療・検査・処方・介護にまつわる多様な情報が一つのシステムで管理,共有されることで,病院と介護施設が患者に対して途切れることなくサポートを行えるようになる。これによって,国が目指す地域の包括的な支援・サービス提供体制,「地域包括ケアシステム」の構築に貢献する。
日本は,諸外国に例をみないスピードで高齢化が進行している。高齢者が介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう,住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」の構築が2025年を目途に進められている。その実現のためには,医師や看護師やケアマネージャーなどといった多職種間の連携が欠かせない。
RICOH Regional Health Netは,電子カルテはもちろん,レセコン*1や検査・画像システムなど,普及率の高いシステムからデータを自動収集できるため,これまで課題となっていた二重入力の負荷が大幅に削減できる。医療・介護従事者のワークフローを変えることなく,双方向での情報連携が可能になる。更に,リコーのヘルスケア部門に地域包括ケアサポートグループを設置し,リコーグループの地域に密着した販売,サポート体制と連携させることで,その地域の運用に適したシステムの導入を支援する。これにより,地域医療圏の医療・介護のサービス品質向上を図ることで,患者と医療・介護従事者双方の満足度の向上に貢献する。
●新製品「RICOH Regional Health Net」の主な機能
医療・介護情報管理アプリケーション「RICOH Regional Health Net MC」
患者の医療及び介護に関する情報(病名・処方・検査・処置・バイタル・ADL*2等)や,様々な施設で発生した内容を時系列に表示し参照することができ,連携先とのコラボレーション(医療セキュリティー対応メールやポータル及び予約・紹介等)環境を提供する。
医療・介護収集連携アプリケーション「RICOH Regional Health Net EA」
医療情報システム(電子カルテ・医事コン*3・レセコン・PACS*4・放射線・検査等)と連携して,自動的にRICOH Regional Health Netへ情報を取り込む。
在宅介護支援アプリケーション「RICOH Regional Health Net HC」
患者の在宅での状態管理をするためのバイタル機器と連携し,ADL を含めた患者の医療と介護の情報を参照及び入力する,タブレット端末用ソフトウェア。
*1 レセプトコンピュータ
*2: Activity of Daily Living (日常生活動作)
*3: 医事コンピュータ
*4: Picture Archiving and Communication Systems (医療用画像管理システム)
●「RICOH Regional Health Net」 製品紹介ページ
●問い合わせ先
(株)リコー
http://jp.ricoh.com/